シルクスクリーンとは?やり方や必要なもの、印刷手順や体験できる場所を紹介

シルクスクリーンとは孔版印刷の一種で、メッシュ(網の目)状のスクリーン(版)にインクを通過させる孔(あな)をあけて印刷する技法です。
現在はテトロンやポリエステルでつくられていますが、昔はこのスクリーンに絹(シルク)を使っていたという歴史上の理由から、シルクスクリーン、シルクスクリーン印刷、シルクスクリーンプリント、シルクプリントなどと呼ばれています。
シルクスクリーンってどうやるの?必要なものや手順を紹介
<必要な道具と材料>

・スクリーン版
・インク
・スキージ
・ヘラ
・スプレーのり
・プリント用のパネル(中敷き)
・ティッシュ
・水を入れたコップ
・Tシャツなど刷る素材
・ドライヤー
(・アイロン)
「スクリーン版」はTシャツくんを使って自分で作るパターンと、製版サービス「ロゴスル」を使って製版済みのスクリーン版をご自宅へお届けするパターンが選べます!
「Tシャツくん」がおすすめの方
・版づくりから楽しみたいこだわり派さん
・自分の手でつくることをストーリーとして大事にしたい方
「シルクスクリーン製版サービスロゴスル」がおすすめの方
・シルクスクリーンを試してみたい初心者さん
・プリント作業に集中したい方
それぞれの詳細は下記ページもしくは記事の後半でご紹介しています!
Tシャツくん
https://www.webshop.hando-horizon.com/SHOP/101390016.html
シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」
https://www.webshop.hando-horizon.com/SHOP/361540/list.html
<印刷できるものとインクの種類>
Tシャツくんシルクスクリーンインクは水性から油性まで種類豊富!綿素材はもちろん、ポリエステルやナイロン、撥水生地にプリントできるインクのほか、ガラスやプラスチックに印刷できるインクも。

Tシャツくんでスタンダードなインクは「プレーン」「リッチ」「ソフト」の3種類。
誰でも扱いやすく目詰まりしにくいプレーン、目詰まりしやすいけど濃色生地にもよく発色するリッチ、濃色生地には発色しないけど目詰まりしにくくサラッとした仕上がりになるソフト。
用途やお好みでぜひ使い分けてみてくださいね。

NEW!エコな詰め替えタイプも出ました!


Tシャツくんシルクスクリーンインク「プレーン」にエコな詰め替えタイプも新登場!
お手持ちの容器を繰り返し使うことができ、ゴミもコンパクトなのが嬉しいポイント。
Tシャツくんシルクスクリーンインク プレーン500g
オトクな詰め替えタイプはこちら
Tシャツくん シルクスクリーンインク全種ご紹介!水性・油性の違いも。
<シルクスクリーンのやり方・印刷手順>
①中敷きを入れる。
②刷りたい位置に版を置く。
③絵柄の上部にインクを乗せる。



④スキージで刷る。
⑤版を持ち上げて…
⑥乾いたら完成!



シルクスクリーンの特徴・メリット
①自宅でも手軽に始められる
シルクスクリーンは何か大きな業務用の機械だったり、作業場のような場所がないとできない…なんてことはありません!道具さえ揃えてしまえば皆さんのご自宅でも簡単に始めることができますよ♪
②自分でオリジナルのTシャツや年賀状が作れる
Tシャツくんのスクリーンでは、1枚でおよそ100階程度の印刷ができます。文化祭や体育祭でクラス全員分のオリジナルTシャツや、その年の年賀状大量印刷!なんてものもお手の物。
③図版が反転しない
デザインは反転させなきゃならないの?何か難しいことをしなきゃいけないの?なーんてことはありません!描きたいものをそのまま、唯一の注意点は「真っ黒」で作っていただくことだけ!
④多色刷りもできる
シルクスクリーンは基本的に1色刷りでしょ?というイメージがあるかもしれませんが、ちょっとした工夫で2色、3色といった多色刷りもできちゃいます。どんな色の組み合わせにしようかな~と考えるだけでワクワクしますよね。
シルクスクリーンの特徴・デメリット
①デザインに工夫が必要
あまりにも細い線や細かい柄は、インクの目詰まりの大敵!成功しやすいデザイン作成の目安は「線幅1mm以上」です。

②フルカラー印刷が難しい
「4色分解」という方法を使えば写真なども表現することが可能ですが、フルカラー印刷はかなり難易度高め。CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の色の重なりでフルカラー表現をする方法です。
③多少慣れが必要
スキージで刷るときの力の入れ具合で掠れてしまったり、滲んでしまったり…、また刷る素材によって力の調整が必要だったり…など、慣れるまでは難しく感じることも多いかもしれません。
そこで、HANDoで一度プリント体験をしてみるのはどうでしょう?プロが製版から印刷まで丁寧にお教えします!この生地にはプリントできる?印刷のコツは?など様々な疑問も解決!上達への近道になるかも?
HANDo KICHIJOJIでは、工房を体験・制作の場としてご利用いただくこともできます。
シルクスクリーンが初めての方はもちろん、個展用の作品作りや販売製品の制作など、幅広い方にご利用いただけます。
詳細とご予約はこちら
https://www.hando-horizon.com/manabiba/yoyaku/
ご自宅で簡単に始められるシルクスクリーンのおすすめセット

ひとつずつ道具を揃えるのは面倒!という方にこそおすすめしたいのがTシャツくん。このセットがあれば製版から印刷まで、すべての作業が可能。自分で用意するのはイラストなどのデザインと刷りたいものだけ!Tシャツはもちろんトートバッグや靴下、ハガキや紙袋などにもプリントできるので、小ロット制作におすすめです。


Tシャツくんシリーズは全部で3種類。
22cm角のプリントができるスタンダードなTシャツくんミドルのほか、12cm角のワンポイントプリントができるTシャツくんジュニアや22×36cm角のプリントまで対応したTシャツくんワイドも。
それぞれ”大は小を兼ねる”ので、下のサイズのフレームもお使いいただけます!(ワイドならミドルサイズとジュニアサイズも作成可能)

自分で全部やるのはうまくできるか不安…という方には、シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」もおすすめ。
難しそう…と感じる製版作業は全てお任せできるので、印刷したいデザインを送るだけで完成した版と必要な道具がご自宅に届きます。

Tシャツくん
https://www.webshop.hando-horizon.com/SHOP/101390016.html
シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」
https://www.webshop.hando-horizon.com/SHOP/361540/list.html
気軽にシルクスクリーン印刷を体験してみよう
シルクスクリーンプリントについてご紹介しました。手軽に楽しくオリジナルのTシャツや年賀状が作れるシルクスクリーンプリント。まずは少し体験してみたいという方はぜひ東京・吉祥寺のHANDo KICHIJOJIへ遊びに来てくださいね!プロが製版から印刷まで丁寧にお教えします。また、ご購入をご希望の方にTシャツくん無料レクチャーも実施中。この生地にはプリントできる?印刷のコツは?などのご質問もぜひお気軽にご連絡くださいませ。
お問い合わせはこちら
https://www.hando-horizon.com/contact/
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Tシャツくん製版は「紙」が大事!その理由と、よくある失敗例をご紹介
Tシャツくんの製版には、Tシャツくん専用の原稿用紙の使用を推奨しています。 「黒く描けば紙は何でもいいんじゃないの??」と思われるかもしれませんが、 実は紙も同じくらい重要なのです!! その理由を説明する前に、基本知識として製版の仕組みを解説します。 Tシャツくん 製版の仕組み Tシャツくんのスクリーンは、無色のメッシュ状のシートに「感光乳剤」というものが塗られています。紫色に見えているのは、実は乳剤の色!Tシャツくんでは、目で見て分かりやすくするために感光乳剤を紫色に着色しています。 Tシャツくんの版(左から、スモール、ミドル、ワイド) この「感光乳剤」は特性として、紫外線に当たると固まり、当たらないと水に溶け出します。 つまり、製版には「感光乳剤」の性質と「紫外線」が利用されているのです。 スクリーンに黒い絵柄が印刷された原稿を貼り付けて露光すると、黒い絵柄部分は紫外線を遮り、それ以外の部分は乳剤が固まります。 よって、露光後に水でブラッシングをすると、絵柄部分だけが溶け出しインクを通す孔になるという仕組みです。 ブラッシングすると絵柄部分の乳剤(紫色)が溶けます まとめ:感光乳剤が塗られたスクリーンに黒い絵柄の原稿を重ねて紫外線を当ててからブラッシングをすると黒い絵柄部分は水に溶け、それ以外は乳剤が固まる。 専用原稿用紙を推奨する理由 ずばり、紫外線を通す量(透過量)が最適な紙を採用しているから。透過量は紙の厚さや紙の白さ等により決まります。 紙によって光を通す量が異なります(右:Tシャツくん専用原稿用紙※インクジェット用) Tシャツくんの製版において、紫外線は当たりすぎても少なすぎてもNG。 紫外線をカットしすぎる紙で製版をすると、 光不足により感光乳剤が十分に固まらない → 水に溶けてしまう… ということになりますし、 逆に紫外線を過量に通す紙で製版すると、 必要以上に感光乳剤が固まる →なかなかデザインが出てこない… という失敗につながる可能性があります。 紫外線の透過量が最適な専用原稿用紙を使用することで、製版の失敗を防ぐことができます。 専用原稿用紙以外で製版すると… 百聞は一見に如かず! ということで、専用原稿用紙以外を使うとどうなるのか実際に見てみましょう。 ①専用原稿用紙 ②普通コピー用紙A(白色度87%) ③普通コピー用紙B(白色度84%) ④画用紙 ⑤再生紙ノート ⑥はがき で実験してみました! 油性マジックの試し描きを製版してみます! 異なる紙で製版した結果① 異なる紙で製版した結果② 成功したのは、専用原稿用紙のみでした! 厚さや白さも様々な種類が販売されていると思うので一概には言えませんが やはり専用原稿用紙以外はTシャツくん製版には向かない、ということがおわかりいただけると思います。はがきに至っては全く光を通さなかったようで、紙の形ごと溶けてしまいました…! Tシャツくん専用原稿用紙の種類とちがい 専用原稿用紙は2種類 Tシャツくん専用原稿用紙は ①コピー・手描き専用原稿用紙(A4 / A3サイズ) ②インクジェット専用原稿用紙(A4 / A3サイズ) の2種類があり、デザインの作成方法や原稿データを出力するプリンターの種類によって選びます。 ・データで作成したデザインを、トナー/レーザープリンタ(コピー機、複合機など)で出力・手描きで作成(専用原稿用紙に直接描く) ※この場合は必ず油性の黒マジックで! →「①コピー・手描き専用原稿用紙」 ・データで作成したデザインをインクジェットプリンターで出力→「②インクジェット専用原稿用紙」 ● 注意点 家庭用のインクジェットプリンターでは黒の色が薄く出ることが。 印刷品質「きれい」モードなどに設定して出力することをオススメします。 ● 専用原稿用紙 お買い物ページはこちら! コピー・手描き専用原稿用紙 A4 / A3 インクジェット専用原稿用紙 A4 / A3 まとめ Tシャツくん製版には紙が重要であることをご理解いただけましたでしょうか?ついつい手持ちの紙で製版したくなってしまうと思いますが、失敗してスクリーンを無駄にしてしまう方が勿体ないので、是非専用の原稿用紙を使ってくださいね。 ▶ 関連動画(HANDo公式Youtube)もぜひご覧ください! https://youtu.be/5bXE9uk-V00?feature=shared 原稿の作り方 https://youtu.be/sfY1gFbgFu0?feature=shared シルクスクリーン製版失敗例 HANDoでは、シルクスクリーンを通してものつくりやみなさまの新しい一歩のサポートをしています。 シルクスクリーンのワークショップを運営してみたい!イベントでシルクスクリーンをやってみたい! など、シルクスクリーンにご興味をお持ちでしたら、ぜひ一度HANDoへご相談ください。 シルクスクリーンのお役立ち情報「ものつくりLABO」やイベントレポートも随時更新しています。 >「ものつくりLABO」記事一覧 > イベントレポート一覧 > お問い合わせフォーム
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独自のワンタッチフレーム Tシャツくんシルクスクリーンフレームの特長
シルクスクリーンの重要アイテム「フレーム」。アルミ製のフレームや木枠など様々なフレームがある中で、Tシャツくんのフレームは何が違うのか?他のフレームにはない使いやすさをご紹介します! ポイント① 独自のワンタッチフレームで歪みなく張れる! 木枠などの自作フレームで起こりがちなデザインの「歪み」。引っ張りながらホチキスなどで張っていくと、デザインが歪んでしまうこともしばしば。Tシャツくんのワンタッチフレームなら、上枠と下枠の間にバチっと挟み込むだけ!あとはネジを締めるだけでデザインが歪むことなく綺麗にスクリーン張りをすることができます。 ポイント② ネジを回すだけで高い張り(テンション)が保てる! ネジを強く締めることで高い張り(テンション)の実現が可能。叩くと太鼓のようにポンポンと音がするくらいパンパンに張ることができます。 高い張りはきれいな印刷には欠かせません!版離れが良くなるので滲みやカスレが出づらく、きれいな印刷につながります。 ポイント③ 張り替え簡単!保管も省スペースでOK スクリーンを挟んでネジを締めるだけで紗張りが完了するので張替えも簡単。また、従来のネジより力が入れやすい形のネジを採用し、回転数も少なくなっているのでさらに使いやすくなりました! 使い終わったスクリーンはフレームから外して保管できるため、省スペースで保管可能です。 使い方注意点 ①張り替える時はネジ穴を塞ぐ スクリーンを再度張りたい時は、必ずすべてのネジ穴をマスキングテープで塞ぎましょう。 こうすることで高い張り(テンション)を保てます。 ②空気の通り道が大事 スクリーンを張る時は必ずフレームを少し机からはみ出して置きましょう。 空気の逃げ道を作ってあげることでピンとスクリーンを張ることができます。 ③ネジを緩めて保管 明日使うから…とそのままにするのは危険。 スクリーンを張ったまま保管する時は必ずネジを緩めましょう。緩めずに保管するとフレームが歪む原因になってしまいます。 Tシャツくんフレームでシルクスクリーンを楽しもう! Tシャツくんフレームは誰でも簡単にスクリーン張りができるよう設計されています。自作フレームはいつも大変…という方もぜひ一度使ってみてくださいね!Tシャツくんフレーム一覧はこちらTシャツくんフレーム付きの製版サービスはこちら
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※「ロゴスル」「ペーパーロゴスル」はリニューアルに伴い販売終了となりました。 >>後継品はこちら 今回は初めてのシルクスクリーン印刷の第3回!いよいよ印刷編です〜! 印刷については過去の記事でも何度か紹介していますので、以前の記事も併せておよみいただけると、初めてでも、よりスムーズに印刷作業ができると思います。 さぁシルクスクリーン印刷を楽しみましょう〜! ●目次「初めてのシルクスクリーン印刷②〜初心者向けに詳しく解説!シルクスクリーンキット・ロゴスルの入稿方法〜」の続きステップ3 【ロゴスル 届く】 シルクスクリーンキット・ロゴスルの内容ステップ4 【いざ 印刷】プリント方法 プリント手順ステップ5 【想いがカタチにナル】注意点と問い合わせ先まとめ ステップ3 【ロゴスル 届く】 注文後、1週間程度でシルクスクリーンキット・ロゴスルが発送されます。届いたら中身を確認してみましょう。スモールフレームに製版済みスクリーンがすでにセットされているので、すぐに印刷作業を始めることもできます。 ステップ3【ロゴスル 届く】は、想いが形になるための重要なステップです。製版済みのスクリーンやインク、スプレーのりなどを手に取り、思い描いていたイメージをプリントする準備を整えましょう。 ロゴスル・シルクスクリーンキットの内容 ロゴスル・シルクスクリーンキットには、以下のようなアイテムが含まれています。届いたら全て揃っているか確認してください。 1 製版済みスクリーン付きフレーム 2 スプレーのり80ml 3 スキージ14cm 4 ヘラ小 5 特別インク50g(8色から選択可能) 6 プリント台紙(厚紙) ※ロゴスルペーパーをご注文の場合、布印刷で使用する、スプレーのりとプリント台紙は含まれていません。代わりに水彩絵の具のような透明感を出せるクリアインクが同梱されます。 これらのアイテムがすべて揃っていることを確認し、不足しているものがないか、破損しているものがないかを確認しましょう。また、インクの色が自分が選んだものかどうかも確認しましょう。 もし、届いたキットに不備がある場合は、使ってしまう前に購入先に連絡しましょう。しっかりと確認してから次のステップに進んでください。 ステップ4 【いざ 刷ル】プリント方法 プリント手順 準備 印刷する場所に新聞紙やマスキングテープを用意して、汚れないように養生します。また、印刷する素材やインク、スキージーなども用意します。 インクをのせる インクをヘラなどでのせて、印刷する部分に均等に塗ります。インクの量は少なすぎず、多すぎないように調整します。 スキージで刷る スキージを使って、インクを下に向かって刷ります。スキージーの角度や力加減を調整しながら、均一な印刷面を作ります。 試し刷りを行う 印刷する前に、紙などで試し刷りを行います。印刷面が均等かつ綺麗にできているか確認しましょう。 素材に印刷する ポロシャツやTシャツなどの素材に印刷します。素材によって印刷方法が異なるので、素材に合った印刷方法を選びます。 印刷後の処理 印刷が終わったら、版を洗います。裏面から拭き取り、表面もウエスで拭き取ります。水で洗い流すと版を痛める場合があるため、拭き取る方法が推奨されています。 以上が、ロゴスルを使った印刷の手順です。印刷する素材やインクの種類、スキージーの角度や動かし方などにも気を配りながら、綺麗で均一な印刷面を作り上げていきます。 シルクスクリーン印刷において、スキージの角度は重要な要素の一つです。スキージとは、インクを版に塗り伸ばす道具で、角度を変えることで印刷の仕上がりに大きな違いが生じます。通常、スキージの角度は65度が基本とされていますが、この角度を変えることで印刷の効率や仕上がりの質を調整することができます。 https://www.hando-horizon.com/labo/6770 ロゴスルの詳しい使い方は公式 Youtube でもご覧いただけます。 >> 【公式】シルクスクリーン プリントキット ロゴスルの使い方 ステップ5 【想いがカタチにナル】 さて、あなたの思いや伝えたいメッセージがいよいよカタチになる瞬間です! Tシャツやトートバック、ハンカチや靴下などのプレゼントや名刺、はがき、カードなど、自分の想いをカタチにして誰かに届けましょう〜!思いをカタチにしたものを実際に使ったり、贈ったりする瞬間は、贈る側も受け取る側も忘れられない体験になることでしょう。 また、自分自身が大切にしているモノやコトをデザインに込めて作れば、そのデザインを日々の生活の中で目にすることで、自分の気持ちを再確認したり奮起させたりすることができます。 デザインに込めた思いがカタチになる瞬間はワクワクするものです。ものつくりでは、デザインだけでなく、自分の想いを大切にして、素敵な作品を作りあげていきましょう。 注意点と問い合わせ先 デザインを作る際の注意をもう一度確認しましょう。 細かい図柄や細い線、小さい文字、濃淡は製版できない場合がある シルクスクリーン印刷は、版にインクを通してプリントするため、細かい図柄や細い線、小さい文字、濃淡などをうまく製版できない場合があります。また、製版できてもすぐに目詰まりをしてしまう可能性がありますので、ご注意ください。目安は線の太さや線の間隔の幅が最小で1mm以上です。 印刷面積が広い場合は、ムラやカスレがでやすい 印刷面積が広い場合は、ムラやカスレがでやすいため、注意が必要です。できるだけ小さな面積に印刷するようにしてください。 知的財産権に関する注意 著作権などの「知的財産権」を侵害するもの、または侵害すると思われるものは、製版サービスをお断りさせていただきます。デザインには十分ご注意ください。 データ入稿に関する注意 ご注文から2週間を過ぎてもデータ入稿が確認できない場合は、ご注文を一度キャンセルさせていただきます。データ入稿には十分ご注意ください。 ご質問等は、FAQや問い合わせフォームからお問い合わせください。 https://www.hando-horizon.com/contact/ まとめ 「シルクスクリーンキット・ロゴスル」は、限られたスペースでも手軽にシルクスクリーン印刷を楽しむことができるキットです。キットには、印刷に最低限必要な道具とインクが入っているため、初心者でも安心してシルクスクリーン印刷を始めることができます。 デザインの作成から印刷まで手掛けることで、自分だけのオリジナルグッズを作る楽しさが味わえるので、ぜひ挑戦してみてください。