シルク印刷とは?シルクスクリーンとの違いは?特徴・メリット・デメリットを解説

以前の記事でシルクスクリーンについて紹介をしたのですが、最近「シルクスクリーンとシルク印刷は何が違うの?」というご質問を頂きました。
一言で答えるなら、「同じものを表す場合と違うものを表す場合があります」という非常に解りにくい答えになってしまいます。
今日はいつもと少し視点を変えて、印刷方式としてシルク印刷を詳しく掘り下げてみましょう。
今回の記事を最後まで読めば「ぷち印刷博士」になれること間違いなしですよ〜!
シルクスクリーンについての詳しいお話は、以前の記事をご覧ください。
「シルクスクリーンとは?やり方や必要なもの、印刷手順や体験できる場所を紹介」
https://www.hando-horizon.com/labo/4506
目次
シルク印刷とは?シルクスクリーンとの違いは?
シルク印刷のメリット
シルク印刷のデメリット
シルク印刷のいろいろな使われ方
こんなにたくさん!シルク印刷以外のいろいろな印刷方法
まとめ
シルク印刷とは?シルクスクリーンとの違いは?

最初に書きましたがこの二つの言葉は、同じものを表す場合と違うものを表す場合があります。
簡単に分類をすると…
シルク印刷 : シルクスクリーン印刷のこと、シルクスクリーン印刷を略したもの
シルクスクリーン : シルクスクリーン印刷のこと、あるいはスクリーン自体を示す言葉
シルクスクリーン印刷のスクリーンはもともとシルク(絹)でできていたというお話は以前しましたよね。(こちらの記事をご参照ください)「シルクでできたスクリーン」という意味で「シルクスクリーン」とはもともとスクリーンそのものを表す言葉でしたが、シルクスクリーン印刷を略してシルク印刷、あるいはシルクスクリーンと呼ぶこともあることから二つの意味を持つようになったのです。
シルク印刷のメリット
シルク印刷の中でも、ご家庭で楽しむ場合のメリットは前回の記事でお知らせしているので、今回はそれ以外のメリットをご紹介します。

■濃色生地にも鮮やかに発色する
シルクスクリーンプリントは、生地へのインクの沈みが少なく、発色が鮮やかです。たとえば、布に直接印刷できるインクジェットプリントでは、インクが沈んでしまい濃色生地には印刷できない場合もありますが、シルクスクリーンプリントの場合は、濃色生地対応のインクも多く流通しているため、生地の色に影響されることなく鮮やかにプリントすることができます。
少し専門的なお話をすると、これはインクの粒子の大きさによるもの。インクジェットプリントよりもシルクスクリーンインクの方が粒子が大きいから沈まない!というわけです。
■いろいろな素材に印刷できる
シルクスクリーンプリントでは、印刷できる生地にあまり制限がありません。たとえばポリエステル100%のドライTシャツ、撥水加工が施されたナイロンウェア、布以外では紙やプラスチック、ガラスや金属などにもプリント可能!素材に合ったインク選びが大切です◎
■大ロットの生産に向いている
版さえあれば大量生産ができるので、基本的には枚数が多ければ多いほどお得になります。しかし、最近では小ロットの生産や、古着のリメイク、手作業で一点物を作りたい!という方も多いはず。そんなときはぜひTシャツくんを使ったシルクスクリーンプリントをおすすめします。Tシャツくんは自宅で簡単にシルクスクリーンが楽しめるキットなんですよ~!
■耐久性が高い
シルクスクリーン用のインクは非常に耐久性が高いので、頻繁に洗濯するものなどにプリントしても色落ちや色褪せがほとんどありません。そのため、シルクスクリーン用のインクはそのまま筆などで布に描いてもしっかり定着する優れもの。
シルク印刷のデメリット
こちらも前回記事で紹介しきれなかったシルク印刷のデメリットを解説します。
■小ロットだと割高になってしまう
ひとつの版で大量生産ができる、というのがメリットなのでどうしても小ロットでは割高になってしまいます。しかし、最近では小ロットの生産や、古着のリメイク、手作業で一点物を作りたい!という方も多いはず。そんなときはぜひTシャツくんを使ったシルクスクリーンプリントをおすすめします。Tシャツくんは自宅で簡単にシルクスクリーンが楽しめるキットなんですよ~!
■多色刷りだと費用が高くなる
多色刷りでは複数の版を用意する必要があります。2色刷り、3色刷り、4色刷りと色の数(版の数)が増えれば増えるほど版代がかさんでしまいます。
シルク印刷のいろいろな使われ方

シルク印刷の技術は実は身近な意外なところで使われています。
中でも私が最も意外だと思ったのは、スマートフォンやPCなどの中の配線基板や半導体の中の配線も、シルク印刷が使われていることです。実際にTシャツくんジュニアを使って基板を作っている研究室もあるんだとか!
また、皆さんの身近にあるパソコンのキーボードの文字や、電話やリモコンのボタンの文字なども実はシルク印刷でプリントされているんです!同じものをたくさんプリントする、というのはTシャツだけではなくこういうところにも活用されているんですね。
こんなにたくさん!シルク印刷以外のいろいろな印刷方法
さて、シルク印刷は孔版印刷の一種であり、孔版印刷全般を指す言葉としても使われている。というお話をしましたが、印刷には他にどんな印刷があるのでしょう?主な印刷方法を簡単にご紹介します。
オンデマンド印刷(トナー方式・インクジェット方式)

会社や学校のコピー機の方式でもあるトナー方式、家庭用プリンターとして有名になったインクジェット方式などをまとめてオンデマンド印刷と呼びます。オンデマンド印刷は「版」を作らない印刷に用いる呼び方で、「版」を作らないため小数からの印刷に向いている方法です。
凸版印刷/凹版印刷

「とっぱんいんさつ」「おうはんいんさつ」は、文字どおり、「版」の凹凸を利用して印刷をします。
凸版印刷は、身近なもので例えるなら「印鑑」です。版のでっぱっているところにインクを付けて、そのインクを印刷する対象(紙や布など)に転写します。凸版印刷は鮮明で力強い印刷が可能で、コントラストの強い原稿に向いています。
凹版印刷は印鑑の反対で、凹んでいることろにインクを溜めるようにして印刷をします。凹版印刷は中間色の表現に優れていて、写真の印刷に向いています。凹版印刷は別名、グラビア印刷と呼ばれ、「グラビアページ」「グラビアアイドル」などの語源にもなっている印刷方法です。
平版印刷
凸版凹版に対して、凹凸のない版で、水と油の反発作用を利用して印刷するのが平版印刷です。版の制作が凸版や凹版印刷に比べて容易なので、現在はこの平版印刷をさらに応用したオフセット印刷が大量印刷の主流となっています。
オフセット印刷

基本は平版印刷と似ていますが、平版印刷が印刷する対象(紙や布など)に直接印刷するのに対して、オフセット印刷は平版印刷の方法を使いながら、間接的に印刷をします。間接印刷とは、版から一度、インクをブランケットに移し(オフ)、ブランケットから印刷する対象にインクをつけます(セット)。間接印刷にすることで、平版印刷より幅広いものに印刷が可能で、高速で大量に鮮明な印刷をする場合に向いていますが、少量印刷の場合は非常にコストが高くなってしまいます。
まとめ
今回は視点を変えて、印刷方法としてのシルク印刷について、そのメリットやデメリットとともに、シルク印刷以外の主な印刷方法についてもご紹介しました。
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シルクスクリーン出張イベント・ワークショップのご案内(法人・学校・自治体様向け)
私たちHANDo(ホリゾン・インターナショナル株式会社H&F事業部)は、シルクスクリーンキット「Tシャツくん」や製版サービス「ロゴスル」を製造・販売しているメーカーとして、「自分たちでオリジナルTシャツプリント体験イベントなどを開催できるツールやノウハウ」をお伝えしていますが、「予算をしっかりかけて、運営を任せたい」という企業様や団体様のために、私たちが直接現場へ伺い、企画から運営までをトータルでお手伝いさせていただくプランもご用意しています。 予算はあまりとれない…セルフ運営に挑戦したい方は>>シルクスクリーンプリントワークショップのやり方 ー 人手・必要なもの・費用まで詳しく解説! これまでHANDoがお手伝いしたイベント これまでお手伝いしたイベントの一部をご紹介いたします。「まさにこんなイベントをお願いしたいと思ってた!」「こんなワークショップもできるんだ!」という新しい発見があるかもしれません。 1. 北海道・西興部村でシルクスクリーン&製本ワークショップ【ニシニカリシテ2025】 「シルク印刷の知識はあるけれどワークショップ経験がない」とお困りだった印刷関連の会社様にお声掛けいただきました。パートナーとして一緒にイベントを盛り上げてほしい!ということで、どんなワークショップにするか?デザインやインクの色はどうするか?など何度も打ち合わせを重ね、ワークショップを開催。前夜祭でアーティストさん達に描いていただいたデザインをTシャツやブックカバーにシルクスクリーンプリントしていただけるブースや、野外フェスのステージ幕にシルクスクリーンプリントができるブースなどを運営しました。 ▼活動レポート:北海道・西興部村でのイベント事例を見るhttps://www.hando-horizon.com/report/15672/ 2. 創立150周年の小学校でシルクスクリーンワークショップ【マイTシャツプロジェクト】 創立150周年を迎えるという都内の小学校からお声掛けいただき、9月(高学年)と12月(低学年)の2回に分けて、自分だけのオリジナルTシャツをつくるワークショップを行いました。1学年120人なので、総勢720人の子供たちが参加!体育館に15のテーブルを用意し、各テーブルには先生や保護者の方がスタンバイ。先生方には事前にレクチャーを行うことで、大規模なワークショップもスムーズに運営できました。 ▼活動レポート:創立150周年の小学校ワークショップ事例を見るhttps://www.hando-horizon.com/report/15304/ 3. MINI×NewMake×HANDo 廃棄トートバッグと余ったインクでシルクスクリーンワークショップ 以前からご縁のあるNewMakeさんとコラボし、廃棄予定のトートバッグと余ったインクを使ったエコなシルクスクリーンワークショップを実施しました。どのような形式のワークショップにするか、予約制にするのか、何人受け入れるか等々詳細に打ち合わせをし、当日の整理券配布やお客様の整列指導などはNewMakeのスタッフさんが担当され、私たちHANDoスタッフはブースの中でひたすらお客様の対応に専念。強風の中、屋外での開催となり大変な場面もありましたが、2日間で200名のお客様に楽しんでいただきました。 ▼活動レポート:屋外ワークショップの事例を見るhttps://www.hando-horizon.com/report/15158/ 出張ワークショップの費用目安 上記のようなワークショップを開催するにあたり、おおよその費用目安は以下の通りです。 【1day】:¥300,000(税込)〜【2days】:¥500,000(税込)〜 ※実働8時間を想定。※遠方の場合は、別途交通費・宿泊費を頂戴します。 【内訳】・スタッフの派遣・一部機材の貸し出し・スクリーンやインクなどの消耗品費・Tシャツなどの素材費・企画運営費など ◆柔軟なカスタマイズとお見積り 弊社でワークショップ運営を承る目安料金は上記の通りですが、ご依頼者様の状況に合わせた最適なプランを一緒に作ることも可能です。ご予算感によってベストなご提案をさせていただきますので、まずはお問い合わせフォームよりご相談ください。 予算を抑えて自社運営したい皆様へ 小規模なワークショップであれば5万円程度から機材を揃えることが可能です。「30万ほどの予算は取れないため、自分たちで運営したい」という企業・団体様には、ワークショップ開催のためのレクチャーも行っています。ワークショップ開催のために必要なものやワークショップの流れ、運営のコツなどを対面もしくはオンラインでレクチャーしていますので、自分たちでやってみようかな?という方は下のリンクからワークショップのやり方をまずは見てみてくださいね。 予算はあまりとれない…セルフ運営に挑戦したい方は>>シルクスクリーンプリントワークショップのやり方 ー 人手・必要なもの・費用まで詳しく解説! まずはお問い合わせください! 「最高の1日を一緒に作ってほしい」というご依頼も、「自分たちでやるためのコツを教えてほしい」というご相談も、どちらも大歓迎です。これまでの経験を活かし、貴団体の予算とビジョンに合わせた、一番楽しい「ものづくり」の形をご提案します! ▼イベント開催のご依頼・お問い合わせはこちらからhttps://www.hando-horizon.com/contact/