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シルクスクリーンのメッシュの粗さによる違い「メッシュとは?」~おぎこラボ
スクリーンの「メッシュ」って一体何? シルクスクリーンのメッシュって一体何?選ぶ基準は? 120メッシュ、80メッシュ、60メッシュ…色々あるけど結局どれがいいの?何が違うの?というかメッシュって何?なんて疑問を解決すべくまたまた実験! シルクスクリーンのメッシュって一体何? シルクスクリーンにおけるスクリーンのメッシュとは、いわゆる目の粗さ、細かさのこと。スクリーンの素材はナイロンやテトロン(ポリエステル)などの繊維で、メッシュの数は1インチの中にその繊維の糸が何本織られているか、という数字です。昔は本物の本物のシルク(絹)が使われていたんだとか! 目の細かいものほど数字が大きくなります。シルクスクリーンのメッシュの種類は50~500くらいまでと幅広く存在しますが、一般的によく使われているのは60~120あたり。 メッシュが細かいスクリーンはデザインの再現度は高いですが目詰まりしやすいため、目詰まりしにくいインクを選ぶなど工夫をするのがおすすめ。対して、メッシュが粗いスクリーンはデザインの再現度は低くなりますが目詰まりしにくいという利点があるので、布へのベタ印刷などに向いています。ラメ入りインクなども粗めのメッシュを選んでくださいね!細かいメッシュだとラメが目詰まり綺麗に印刷できないのです。 でも実際どんな感じなの?というのはやっぱり論より証拠!実際に実験してみましょう~! (シルクスクリーン用のスクリーンは弊社ECサイトHANDo WEBSHOP Tシャツくんスクリーンからもご購入いただけます。) 60メッシュ、80メッシュ、120メッシュの違い まずはインクを乗せて刷る前のスクリーンを見てみましょう。 スクリーンのメッシュの違い おお~!これは一目瞭然ですね!120メッシュは網目が細かく、80、60メッシュとメッシュが粗くなるにつれて網目が大きくなっています。スクリーンを触った感じも120メッシュはわりとなめらかですが、60メッシュはザラザラとした感じ。スキージで刷った時もザリザリ…ジジジ…という感触があってなかなか違いが面白いのです。 では実際にインクを乗せて刷った時にどんな違いがあるのか?レッツ実験! それぞれのスクリーンで実際に紙と布にプリント まず、60メッシュ、80メッシュ、120メッシュのスクリーンで同じデザインをプリントしたサンプル画像を見てみてください。 60メッシュ、80メッシュ、120メッシュのスクリーンで紙にプリントした比較画像 60メッシュ、80メッシュ、120メッシュのスクリーンで布にプリントした比較画像 どうでしょう?見ていただくだけでメッシュの違いによる仕上がりの違いを感じていただくことができると思いますが、もう少し詳しく見ていきましょう。 120メッシュで紙にプリント やはり紙なので少しメッシュのガタつきが見えますが、なめらかな線、エッジです。120メッシュは弊社Tシャツくんの標準スクリーンなのでどれを使えばいいか分からない!なんて場合はまず120メッシュをお試しくださいね。ベタが多いデザインも、細かい線があるデザインもだいたいのものは120メッシュでOK。 120メッシュで紙にプリントした画像 80メッシュで紙にプリント 80メッシュだと少しガタつきが目立つようになってきます。紙の場合は、布のように馴染むことがないのでやはりエッジがガタガタとしているのが見えてくるように。ただ120メッシュよりも網目が大きいのでたくさんインクが落ちるというメリットが。ラメが入った金銀インクなどはまず80メッシュをお試しください!こってり綺麗にキラキラが印刷できますよ~。 80メッシュで紙にプリントした画像 60メッシュで紙にプリント メッシュのガタガタ感がかなり目立つように…細かい線はギザギザに見えます。紙に60メッシュはあまりおすすめできないかもしれません。が、このガタつきを活かすことで味が出るようなデザインであれば◎60メッシュは80メッシュよりも更にインクがたくさん落ちるので黒い紙に白いインクをこってり濃く乗せたい!なんて時は良いかもしれません。 60メッシュで紙にプリントした画像 120メッシュで布にプリント 布に馴染んで全体的になめらかな曲線でプリントできました。Tシャツくんの本領発揮です。ベタも細い線画も見事に再現してくれました。今回は綿100%のTシャツにプリントしていますが、Tシャツくんインクは様々な素材に対応したインクがあるのでドライTシャツなどポリエステル素材や、ナイロン素材にもプリントすることができます。 120メッシュで布にプリントした画像 80メッシュで布にプリント 布には馴染んでガタつきも目立たずプリントできました。紙にプリントしたときよりもガタつきは目立ちませんね!120メッシュよりも網目が大きいのでたくさんインクが落ちるというメリットがあります。ラメが入った金銀インクなどはまず80メッシュをお試しください!こってり綺麗にキラキラが印刷できますよ~。 80メッシュで布にプリントした画像 60メッシュで布にプリント 意外にも紙にプリントした時ほどのガタつきはありません!しかし、布地には馴染みますが120メッシュには劣りますね。紙へのプリントに60メッシュはあまりおすすめできないと言いましたが、布であれば黒い生地に白インクをこってりはっきりプリントしたい!という場合におすすめ。120メッシュで白が薄いな~とお悩みの方は、黒いTシャツ×60メッシュ×ベタ多めのデザイン×白インクの組み合わせは一度試していただきたいです。 60メッシュで布にプリントした画像 シルクスクリーンのメッシュについてまとめ シルクスクリーン印刷のメッシュとは? シルクスクリーンは孔版印刷の一種で、メッシュ(網の目)状のスクリーン(版)にインクを通過させる孔(あな)をあけて印刷する技法です。メッシュとはその孔(あな)の数(粗さ、細かさ)のことで、メッシュの数は1インチの中に何本の糸が織られているかという数字です。 メッシュが細かい →デザインの再現度は高いが目詰まりしやすい。細かいデザインを印刷したいときや、紙に印刷するときにおすすめ。 メッシュが粗い →デザインの再現度は低いが目詰まりしにくく、落ちるインクの量も多くなる。ラメが入った金銀インクや、黒いTシャツに白インクをはっきり濃く乗せたいときにおすすめ。 メッシュの選び方 上記を参考にして、印刷したいデザインが線画が多いかベタが多いか。布の色やインクの種類、素材によって出来上がりを想像しながら選ぶのが◎ 以上、今回はシルクスクリーンのメッシュの違いについて実際の違いを画像で見ながら説明しました。基本的には標準の120メッシュからお試しいただくのがおすすめですが、80、60と目が粗くなるにつれて落ちるインクの量も多くなるので、ラメが入った金銀インクや黒いTシャツに白インクをたくさん乗せたい!なんてときは80メッシュや60メッシュが向いていたり。 同じデザインでも使うメッシュによって仕上がりの雰囲気も変わったりしますので、お好みで選ぶのもアリです。 次回は実際に金銀インクだとどう違うのか?白の発色に差は出るのか?などをご紹介予定!お楽しみに~ この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿
シルクスクリーン多色刷り‐クリアファイルで簡単2色刷りに挑戦!~おぎこラボ
今回は(きっと)みんなやってみたい!多色刷りについてご紹介。 位置合わせが難しそう…上級者しかできないんでしょ?と何かと距離を置かれがちな多色刷り。自分にはできない!と諦めていた方にクリアファイルを使って簡単に2色刷りをする方法をご紹介します??この方法なら3色、4色、もっとたくさんの多色刷りもできちゃうんです。 今回はTシャツくんワイド印刷機を使いましたがもちろんご自宅のテーブルなどでもOK! クリアファイルはカットしてペラペラ1枚の状態で使うのがおすすめです◎ みなさんぜひお試しあれ〜? ※実際に多色刷りをしている動画はInstagramの2枚目にあります↓↓↓ この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿
ミニミニおぎこラボ~誰でも簡単!虹色おばけのつくりかた~
この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿 イラストなんて描けない…絵はどうも苦手…なんて方も大丈夫!好きな色のインクを好きな数乗せて刷るだけであっという間に虹色おばけの完成?? おぎこの絵心も前世に置き忘れてきてしまったのでこのおばけちゃんはフリー素材です?丸や四角、ハートなど手描きで描いたものでももちろんOKですよ〜! HANDoは水性インク使い放題なのでぜひぜひ色んな色の組み合わせで遊んでみてくださいな☺️?
可愛くて実用的!~シルクスクリーン印刷の発泡インクで靴下の滑り止めを刷ってみよう!~おぎこラボ
発泡インクで靴下の滑り止めを刷ってみよう! 今回はもこもこふくらむ「発泡インク」で遊んでみました! 発泡インクとは、熱を加えるともこもこ膨らむインクで、スチームアイロンをかけてぷっくりする瞬間は子供だけでなく大人でもおお〜!面白い!と感動すること間違いなし。作る過程も楽しくて見た目も可愛い!そして滑り止めにもなる!(かもしれない)なんてみなさんも試さずにはいられない!はず。 使うインクは発泡インク!熱を加えると膨らみます。 今回使うインクは弊社Horizon製のTシャツくん発泡インク白。発泡インクは熱を加えるともこもこふくらむインク。もちろんTシャツくん以外のシルクスクリーン印刷にも使えます。Tシャツくん発泡インクはHANDo WEBSHOPからもご購入いただけます。 https://www.webshop.hando-horizon.com/SHOP/101105200.html 使うインクは発泡インク!熱を加えるとふくらみます。 発泡インクを使って靴下の滑り止めを刷る準備 靴下の形に切った厚紙にスプレーのりをかけたら、靴下の中へin!通常、シルクスクリーン印刷の時には布の伸縮性でズレてしまわないようにスプレーのりを吹きかけたパネルなどを敷くことが多いのですが、さすがに靴下に入るような細長パネルはない…ということで今回はスプレーのりを吹きかけた厚紙を使用!靴下の形に切ればぴったり。これで失敗せず綺麗に印刷することができます♪ 靴下の形に切った厚紙にスプレーを吹きかけて中へ入れます 今回は80メッシュのスクリーンを使います。120メッシュがTシャツくんの標準スクリーンなのですが、メッシュが粗い方がたくさんインクが落ちるので今回は少し粗めの80メッシュを使用。インクがたくさん落ちる→いっぱい膨らむ!シルクスクリーンのメッシュによる違いについてはこちらの記事『シルクスクリーンのメッシュの粗さによる違い「メッシュとは?」~おぎこラボをご参照ください。 80メッシュは120メッシュよりもインクがたくさん落ちる→いっぱいふくらむ! 熱を加える前と後の違い 刷るとこんな感じ↓色薄くない?って思ったそこのあなた!これに熱を加えると… 刷るとこんな感じ。一見色が薄く見えますがこれに熱を加えると… 裏返してスチームアイロンで熱を加えます。 裏返してスチームアイロンをかけます 白が濃くなった!なぜかというとインクに含まれる発泡剤が膨らんで密度が増したから! インクに含まれる発泡剤が膨らんで密度が増すと色が濃くなります スチームアイロン前と後の比較画像↓並べてみると熱を加えることで白色が濃くなっている様子がよくわかりますね。 スチームアイロン前と後の比較画像 ふくらみ具合はこんな感じ↓斜めから見るとインクが膨らんでもこもこと盛り上がっている様子がよくわかります。 斜めから見た発泡インクの膨らみ具合 そして肝心の滑り止めとしての機能は…まずまずといったところ。大きな絵柄の方がより効果的かも?という印象でした。かわいいもこもこをもっと見せたい!という方は、足首にぷっくりワンポイントなど自由自在。ぜひもこもこ系インクで遊んでみてくださいね~! 滑り止めとしてはまずまず。大きな絵柄で足首にワンポイントなども自由自在。 今回はインクに含まれる発泡剤をたくさん乗せるために80メッシュのスクリーンを使いましたが、この方法は「黒いTシャツに白を濃く乗せたい!」なんて時にも有効。網目が大きくなればなるほどインクはたくさん通ります。ただその分絵柄の再現度は低くなるので(細かい線などはガタガタしてしまう)ベタ部分の多い絵柄などではかなり有効な方法です!メッシュによるガタつき具合の違いについてはこちらの記事『シルクスクリーンのメッシュの粗さによる違い「メッシュとは?」~おぎこラボ』をご参照ください。写真での比較もありますよ~。 おぎこラボで取り上げてほしいことは随時募集中!こんなことはできる?このインクはどうやって使うの?などなど下記のインスタアカウントにコメントやDMでたくさんご意見ください!作ってみたなどの投稿には #Tシャツくん #HANDo吉祥寺 のハッシュタグをつけていただければ、定期的に確認しておぎこがお邪魔させていただきます! ではみなさんまた次回お会いしましょう~! この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿
おぎこラボ〜写真をシルクスクリーンで!編②〜
前回の続き、製版〜プリントまで!原稿の作り方は一つ前の投稿をチェック?✨ 【失敗しないコツ】 ・ブラッシングの時ハケは立てて垂直に!くるくると小さな円を描くようにブラッシングする。(斜めにしたりガシガシ擦ると崩れたりピンホールができてしまいます。) ・ブラッシングの時はできるだけフレームの中に水が入らないように!(フレームに挟まっている部分のスクリーンは感光液が固まっていません!水が入ると溶けて固まり最後スクリーンを取る時にめちゃくちゃ面倒なことになります…) ・スクリーンはパンパンに張る!ネジは限界まで締めて、叩くとパンパン!と太鼓の音が鳴るくらい張りをよくすると目詰まりしにくく、版離れも良くなります◎ 原稿を剝がしたら両面を濡らします。 フレームの隙間に水が入らないように絵柄の部分だけ濡らしてね! ハケでくるくる擦ると・・・ だんだん絵柄が見えてきた! 両面をティッシュで拭いてドライヤーで乾かせば完成! こんな感じ! いざインクを乗せて刷ります・・・が、 乗せる場所が狭いのでスキージの方にインクを盛ります(これ裏技!) 置いて、両手で刷ります。 下へゴリゴリと押しつけるように!(なでるように、ではなく力強く!!) 付属の樹脂スキージよりウレタンスキージの方が紙印刷にはベスト◎ おお~! 綺麗にプリントできてる! せっかくなので違う色でも刷ってみました。 皆さんもぜひお試しあれ~! こんなことはできる?これ教えてほしい!などなどご質問やご意見も募集中! コメントやDMでお気軽にお声掛けくださいね☀️ この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿
おぎこラボ〜写真をシルクスクリーンで!編〜
前回に引き続きラボ第二弾は写真の製版をご紹介。シルクでプリントできるのはイラストやロゴだけだと思っているそこのあなた?実は自分で撮った写真をシルクスクリーンでプリントすることだってできちゃうんですよ〜! ①Photoshopで開く②イメージ → モード → グレースケール イメージ → モード → モノクロ2階調 300pixcelのままでOK 今回の線数は30※数字が小さくなればなるほど仕上がりは粗くなります。 大きくなると細かくなりますが製版が難しい! 角度や網点の形も色々。なんでもOKですが仕上がりが微妙に違ったり。(その比較はまた今度お見せします!) これをプリントして、ここから先はいつも通り製版! 原稿の余白を適当に切って、フレームにスクリーンを張ったら裏側に原稿をぺたり。これをひっくり返してTシャツくんへin! 今回は靴の写真を使ってみましたがもちろん風景や人の写真でもOK?♀️ハーフトーンといってグレーなどの濃度を色々なサイズのドットで表現する方法です。ただのモノクロ写真だとグレーの部分はうまく整版できないので要注意? 製版作業〜プリントまでは次回ご紹介。おたのしみに!
おぎこの家ラボ①~パネル忘れた編~~金なのにメッシュ間違えた編~
家でTシャツくんやるのって面倒?代用品や良いアイデアはない?などなど、みなさまの声にお応えできるよう! テレワーク中のおぎこの家実験をちまちまゆるーくアップしていきますので、 みなさまぜひぜひゆるっとお付き合いくださいませ? テレワーク中のおぎこ。「いざサンプル作成!」と製版までしたものの… 中に敷くパネルがない! 頑張って荷物を詰め詰めしたのになんと…パネルを忘れるという失態…… 吉祥寺の工房が便利すぎてすっかり頭から抜けていました? それにしても皆さん…Tシャツくんどこで作業しているんだろう…リビング?自室?床…?? さて、この紙袋に入る硬いものないかな~と、ちょうど良いものがありました! 四谷学院の下敷き!! おぎこ予備校の時代のものです。東進の下敷きでもいいよ いや・・・ぴったりすぎ 持ち手が邪魔なので逆さまで うーん…このポッコリ気になるけど、まあいいか(※おぎこはかなりのズボラです) そして気付くおぎこ… 金インクなのに120メッシュにしちゃった!! ※金銀インクはラメが詰まるので60~80メッシュ推奨です 気にせず刷ります 普通にいけた! お掃除をして…目詰まりも無し! <<実験まとめはこちら>> 中に敷くパネルは硬くて刷る面が平らになればなんでも良い ※Tシャツなど布にプリントする時はズレないように軽くスプレーのりを吹きかけてださい? 金銀インクは120メッシュでもまあいける ※推奨は60〜80メッシュなので目詰まりに気をつけて作業してね! 次回の更新は気が向いたら?ではまた〜!
ジュートバッグにシルクスクリーン印刷!
ある日のお客様。 無印の袋からひょっこりと見えたジュート素材に「き、強敵現る…!!」とドキドキしてしまったスタッフ。 刷るのが難しそうに見えましたが、ある工夫で綺麗にプリントすることができました! まずは、ジュートバッグへの印刷はなぜ難しいのか?そのワケをちょこっとご説明。 〈ジュートマイバッグの難しいところ〉 ・目が粗い →インクが綺麗に乗らず掠れ気味になる、版にインクが残り目詰まりを引き起こしやすい ・かたくてしなやかさがない →少しの折目でもプリントに影響が出る、フレームが浮きやすい ・取手が縫い付けられている部分の段差 →フレームを置ける場所が限られる 〈今回の解決方法〉 ・版を上げずに二度刷り →目が粗くインクが乗りづらいのでたくさんインクを落とします。ズレないように固定してスキージを二回。 ・ウレタンスキージを使う →下の2枚の写真の通り、初心者の方でも使いやすい樹脂スキージではなく、刷るのにちょっと力が必要なウレタンスキージを使用。インクを掻き取る部分がかためのゴムのものになります。エッジがシャープ(面で刷るのではなく線で刷れるイメージ)で、樹脂スキージより生地や版に密着するので刷りやすさUP。 ジュート素材に限らず、部屋の暖房や冷房を切ることも大切! 乾燥していると版の目詰まりが急速に進行してしまいます。なので雨の日が一番作業しやすかったり… 素材によって使うツールや刷り方が変わる…シルクも奥が深そう。
【実験】Tシャツくんで100枚刷れる?
目詰まりしやすい、と声をいただくこともあるTシャツくん。実際どうなの?!ということで目詰まりの限界を見るぞ…!と実験してみました。 〈この日の天気〉天気:晴れ気温:最高気温17℃湿度:70% 目詰まりが先か、版が破れるのが先か、とドキドキハラハラの大実験。 1人10枚ずつ刷ります。交代の時に版のお掃除(濡れたティッシュで裏面を拭き、乾拭きし、ドライヤーで乾かす)をしました。 3時間ひたすら刷って刷って刷りまくり。途中でスキージの角で擦れたところが破けて終わりかなあ…なんて言っていたらドンドコ刷れる……刷れちゃう… 100枚意外といけるじゃん!と実験続行したのは良かったものの、あれ…これいつ終わる…?と不安になってきたので倍の200枚刷って強制終了。二人の腰はバキボキです。。笑 200枚刷った後の版を窓にかざして見ましたが意外と詰まってないことに弊社商品ながら驚き。Tシャツくん、意外と優秀かも…? ただ、100枚を超えると線が細くなりパンダが痩せていってしまったのでデザインや刷り方、お掃除の頻度で多少の前後がありそうです。 〈まとめ〉・100枚は刷れる・200枚刷っても版は破れない (素材との相性にもよります。今回は綿素材Tシャツでテスト)・10枚毎を目安に版をお掃除した方が◎・ベタが多いデザインなら結構刷れる・スピーディーに作業して200枚3時間・100枚超えるとパンダが痩せていく 次回実験は「スクリーン自体の強度ってどんなもん?」を予定。おたのしみに!
シルクスクリーン・120/80メッシュ&トリミング転写 Tシャツプリント 比較 ロゴ編
シルクスクリーン・120/80メッシュ&トリミング転写 Tシャツプリント 比較 ロゴ編 スタッフの比較実験シリーズ第一弾!プリント方法いろいろ比較第一弾「ロゴをプリントするなら?」編です!ロゴTシャツやロゴトートを作ってみたいけど、どんなプリント方法が良いんだろう…なんて方のために、今回はTシャツを使ってロゴをプリントするときにオススメの方法を4つご紹介いたします! ①シルクスクリーン印刷・スクリーン120メッシュ・1色刷り シルクスクリーン印刷・120メッシュ・1色刷り シルクスクリーンプリントの最もスタンダードな方法はこれ!スクリーン選びで迷ったときは、まず標準の120メッシュを選んでくださいね。メッシュの粗さで下に落ちるインクの量が変わりますが、特別な事情がなければスタンダードな120メッシュを選べば◎ メッシュの粗さによる印刷の違いを詳しく見たい方はこちらの記事をご覧ください。シルクスクリーンのメッシュの粗さによる違い「メッシュとは?」~おぎこラボhttps://www.hando-horizon.com/labo/4276 【こんな時にオススメ!】・1枚ずつ色を変えてプリントしたい(インクを変えれば1枚のスクリーンで何度も色替えできます◎)・同じ色でたくさんプリントしたい・手作りの良さやかすれも楽しみたい・洗濯しても色が落ちないプリントが良い ②シルクスクリーン印刷・スクリーン80メッシュ・1色刷り(金インク) シルクスクリーン印刷・スクリーン80メッシュ・1色刷り(金インク) ラメが入った金・銀インクはインクが目詰まりしやすいので、少しメッシュが粗い80メッシュを使用します!120メッシュでもプリントできないことはないのですが、スクリーンの目にラメが詰まってインクが十分に落ちず、「あんまりキラキラしてない…」「すぐに目詰まりしてしまった!」なんてこともあるので、おすすめはしていません。 80メッシュなど、少し目の粗いスクリーンを使うと落ちるインクの量が増えるので、黒Tシャツなど濃い色の布地で白インクの発色を良くさせたい!というときにも80メッシュが有効です◎メッシュの選び方としては、このようにラメが入っている場合や、濃い色の布地に白などの薄い色でしっかり発色させたい場合は少し粗めのメッシュを選ぶ、など使い分けられるとベストです! 【こんな時にオススメ!】・キラキラのラメが入ったインクできれいにプリントしたい・1枚ずつインクの色を変えてプリントしたい・同じ色でたくさんプリントしたい・手作りの良さやかすれも楽しみたい・洗濯しても色が落ちないプリントが良い ③シルクスクリーン印刷・スクリーン120メッシュ・マーブル印刷 シルクスクリーン印刷・スクリーン80メッシュ・1色刷り(金インク) インクをランダムに乗せる スキージで軽く混ぜる シルクスクリーンは1色刷りしかできないんでしょ?という方へ!いえいえ!複数の色のインクをランダムにちょんちょんと乗せてマーブルにすることだってできるんです!全く同じ柄は2つとない一期一会の楽しみ方ができちゃいますよ。 【こんな時にオススメ!】・一期一会の色の混ざりを楽しみたい・手作りの良さやかすれも楽しみたい・1色刷りだけではなくちょっと冒険したい・洗濯しても色が落ちないプリントが良い マーブルプリントしてみたいけど…「インクは1色しか持ってないよ!」「3色4色やりたいけど、インクを買っても使い切れない…余っちゃうし…」そんな方は、ぜひHANDo吉祥寺へご来館ください!HANDoはインクが約30色使い放題です! 東京・吉祥寺でシルクスクリーン体験~手ぶらでできる体験コース&ワークショップ~https://www.hando-horizon.com/labo/4600 ④トリミング転写 トリミング転写 そして最後はトリミング転写!フルカラーでロゴを印刷したい!という方はぜひトリミング転写を試してみてください! 【こんな時にオススメ!】・フルカラーでプリントしたい・自分のデザインの色などをそのまま表現したい・簡単に高クオリティなものを作りたい・自宅ではできない体験をしたい ──────────────────────「トリミング転写ってなに?」って方。トリミング転写とは、絵柄の部分だけが転写できる転写紙のこと。もう少し詳しく…①トリミング転写にレーザーカラープリンター(トナープリンター)でロゴなどフルカラーのイラストを鏡像でプリントする②のりシート(トリミングシート)と①の転写紙を重ねてヒートプレス機でプレスする③熱いうちに剥がすと絵柄(インクが乗っている部分)にだけのりがつく④③をTシャツにヒートプレス機で転写する──────────────────────※2022年5月現在、施設で転写紙の販売はしておりません。事前にHANDo WEBSHOP(https://www.webshop.hando-horizon.com/)でご購入の上ご来館くださいませ。 「ヒートプレス機なんて持ってない!」「なんだか手順だけ見ると難しそう…」という方も大丈夫。HANDo吉祥寺では業務用のヒートプレス機だって使えちゃうんです!使い方もスタッフがしっかりお教えしますのでご安心くださいね。 自動ヒートプレス機「TP700A」についてはこちらをご覧ください。https://www.hando-horizon.com/fukugyo/tensyashi/press_machine/ ホリゾン・インターナショナル株式会社 自動ヒートプレス機「TP700A」 トリミング転写紙は毎年お手伝いさせていただいている「TEDxYouth@Tokyo」のTシャツ制作でも大活躍!作業の流れなど分かりやすくまとまっています。ぜひ見てみてください♪ この投稿をInstagramで見る HANDo(ハンドゥ)(@hando__official)がシェアした投稿 シルクスクリーン・120/80メッシュ&トリミング転写 Tシャツプリント 比較 ロゴ編のまとめ いかがでしたか?ロゴTシャツ作りたいな~なんてときはぜひ一度HANDo吉祥寺で試してみてくださいね! 東京・吉祥寺でシルクスクリーン体験~手ぶらでできる体験コース&ワークショップ~https://www.hando-horizon.com/labo/4600 HANDo吉祥寺はシルクスクリーンプリントがメインの工房ですが、業務用のヒートプレス機での転写や専用プリンターで布に直接プリントなどもできるものつくり施設。みなさんがきっと楽しく作業できるような空間になっています。緊急事態宣言延長が決定し、みなさんにお会いするのは少し先になってしまいますが、営業再開の際はぜひ色々なプリント方法を試してみてくださいね!現在は通常通り、10時~16時、木曜・金曜と第二&第四土曜に営業しております。 ※2025年3月現在、火・木・金曜日(祝・休業期間を除く)に営業中です。 >>ご予約については<こちら>をご覧ください。(見学だけなら平日毎日受付中!気軽にふらっと立ち寄ってくださいね!) 次回は「写真をプリントするなら?」をご紹介予定。そんなこともできたんだ!と思っていただけるような内容にしたいと思っていますので、みなさんぜひお楽しみに~!