色々な素材にシルクスクリーン#3 最適なインクと刷り方のポイント

綿やポリエステル、ナイロン、ガラスなど、インクを替えることで、さまざまなものにプリントできるシルクスクリーン。
ただ、一口にポリエステルやナイロンと言ってもいろいろなものがありますよね。
基本的には凹凸のない滑らかな「平面」への印刷を得意としていますが、「チャックがある場合はどうすればいいの?」「手のひらサイズのポーチはどうやって刷る?」「ポリエステルと書いてあるけどこれって本当にウレタンインクで良いの?」などなど、みなさまの疑問も尽きないはず。
そこで今回は、30点以上の気になるアイテムを集めてみました!第1弾、第2弾に引き続き、今回も6点を厳選しています。
第3弾の今回はいろいろなバッグを集めてみました。
▼第1弾はこちら
色々な素材にシルクスクリーン#1
▼第2弾はこちら
色々な素材にシルクスクリーン#2
ジュートバッグ【植物繊維(ジュート)】
環境負荷の少ないエコな素材で通気性も良く、夏に好まれるジュートバッグ。
目が粗く刷りづらそうな印象があります…

マチの段差がかなり気になるので、平たくするのは諦め、高さを出して印刷表面を平らにしましょう。
ちょうど良い高さのものを入れ、上にはパネルなどをのせて刷りやすくするとGOOD!
取手部分などに干渉しないように気をつけましょう。


適したインクと注意点は?
スタンダードなスキージで刷ると凹凸にうまくインクが入り込まず写真のようにマダラに…
インクをしっかり凹凸に入り込ませるために、ゴム製の「ウレタンスキージ」を使うのがおすすめです!
ウレタンスキージを使うことで目の粗いジュートバッグにもインクがしっかりのりますよ。
インクは、ほどよいかたさの「リッチインク」がおすすめです!


また、目が粗い素材なので、細かい文字などの繊細なデザインはつぶれてしまう可能性があります。
太めのロゴやベタデザインなどがおすすめ◎
ランチトートバッグ【綿100%】
ランチトートは一見プリントしやすそうな素材に見えますが、案外難易度が高いのです…

いつも通り中敷きを1枚入れるだけだとマチの段差や取っ手部分の段差が邪魔になってしまうので、先ほどのジュートバッグと同じようにあえて高さを出してしまいましょう!
そうすることで、全面を平らにできるので、プリントできる面積が広くなりますよ。


適したインクと注意点は?
ひとつ前のジュートバッグと同じように、今回のランチトートは少し目が粗い素材なので樹脂製スキージでプリントするとインクがきれいにのらない部分が出ることも。そのため、素材に密着しやすいウレタンスキージがおすすめです!

キャンバストートバッグ【綿100%・目粗め】
シンプルで簡単そうに見えるトートバッグですが、今回プリントするのはキャンバス生地のトート。
目が粗めで、色が濃いめ。難しそうな響きが並びますがいかに…


適したインクと注意点は?
さて、ジュートバッグ→ランチトートと目の粗い素材が続いているので、みなさんもうお分かりですね…
そうです!目の粗い素材にはウレタンスキージを使いましょう!
ただし、ウレタンスキージの特性のひとつは「インクを掻き取る」こと。
インクを搔き取るようにプリントできることで、たとえば木材や硬いものには、よりシャープに印刷できるメリットがありますが、掻き取るということはインクが薄くなりがち…
なので、本来は濃い色の素材にはウレタンスキージは使用しませんが、樹脂製スキージではかすれることが明白なので「ウレタンスキージで2回刷り」をしましょう!

どうでしょう?白インクも濃く発色していますし、抜きの細かい文字も綺麗に出ました!
目が粗く濃い色の素材には「ウレタンスキージで2回刷り」(もしくは3回刷り)をお試しあれ。
綿素材なのでインクはリッチがおすすめ!淡い色の生地ならプレーンでも◎
合皮トートバッグ【合成皮革】
次は合成皮革素材のトートバッグにプリントしてみましょう。
マチあり+特殊な表面なのでこれも難しそうですが、みなさん、分かってきましたね?


皆さんご想像の通り、これもマチがあって平らにして刷るのが難しいので、高さを出す方法で平らにしましょう!
丁度よい高さのものを入れて、その上にパネルを入れるとGOOD。


適したインクと注意点は?
合成皮革なのでナイロンインクを使いたいところですが、油性で扱いが難しく、臭いもかなりあるので、今回は油性ナイロンインクの水性バージョンとも言える「撥水インク」を使ってみましょう。テストとして、リッチインクも刷ってみます。

どちらもプリント後、24時間以上自然乾燥をさせてから爪で引っ掻いてみましたが、問題なく定着!
リッチインクでも定着したのは意外な結果に。
ただし、目が粗く、硬く、つるっとした素材なので、仕上がりはがたつき気味に。
インク自体は定着しましたが、あまりシルクスクリーンには向いていない素材かもしれません。
トートバッグ【ポリエステル】
今度はポリエステル素材のバッグ。中に綿が入っていて少しもこもこした素材です。

こちらもマチがあり平らにするのが難しいので高さを出しましょう。
インクボトルなどで高さを出して、上にパネルをのせて刷る面を平らにします。


適したインクと注意点は?
ポリエステルで、今回は特に撥水加工がされていない素材だったので、ポリエステル100%に対応した「ウレタンインク」でばっちり定着しました!白インクの発色も問題ありませんね。

ポリエステル100%でも、撥水加工がされている素材であればウレタンインクではなく「水性撥水インク」を使ってくださいね。
また、今回の注意点としては、表地と裏地があり、さらには中綿もあり、下敷きにスプレーのりを吹き付けてもプリント面をしっかり固定できないのが難しいところです。プリントの際はフレームをしっかりと押さえ、版がズレないようにしましょう!
トートバッグ【ナイロン】
またまた同じような形ですが、今度はナイロン素材。
シャカシャカした少しシワっぽい素材で、これも中に綿が入っているようです。

サイズが小さい上にマチがあり、平らにするのが難しいので、これも高さを出して平らにしましょう。皆さんもうお分かりですね!インクとパネルを入れて平らにします。平らになれば何でもOKです。


適したインクと注意点は?
ナイロンで、今回は特に撥水加工がされていない素材だったので、ナイロン素材に対応した「ウレタンインク」でばっちり定着しました!

ナイロンでも、撥水加工がされている素材であればウレタンインクではなく「水性撥水インク」もしくは「油性ナイロンインク」を使ってくださいね。
また、今回の注意点としては、表地と裏地があり、さらには中綿もあり、下敷きにスプレーのりを吹き付けてもプリント面をしっかり固定できないのが難しいところです。プリントの際はフレームをしっかりと押さえ、版がズレないようにしましょう!
まとめ
いろいろな素材にシルクスクリーン第3弾、今回も6種類のアイテムにプリントしてみました。
インクだけでなくスキージの選び方もポイントです。
次回第4弾も計画中!おたのしみに!
▼第1弾はこちら
色々な素材にシルクスクリーン#1
▼第2弾はこちら
色々な素材にシルクスクリーン#2
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