シルクスクリーン実験LABO        

       
2022.10.27

Tシャツくんシルクスクリーンインク徹底比較!プレーン・ソフト・リッチ…どれがおすすめ?インクの選び方。

発売から35年。初めての全面リニューアルとなったTシャツくんシルクスクリーンインク。
種類をどーんと増やして発売となりましたが、今回はその中でもスタンダードな「プレーン」「ソフト」「リッチ」の3種類を徹底比較!白いTシャツ、黒いTシャツに実際にプリントしてみました。

今回使うインクは?

Tシャツくん 水性 シルクスクリーン インク
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク

Tシャツくんシルクスクリーンインク<プレーン> あか/みどり
Tシャツくんシルクスクリーンインク<ソフト> あか/みどり
クリアインク(ソフト専用)
Tシャツくんシルクスクリーンインク<リッチ> あか/みどり

新しくなったTシャツくんインクのスタンダードな3種類を使用します!
クリアインクはソフトに混ぜて使う特殊なインクです。
それぞれのインクを綿の白いTシャツ、黒いTシャツにプリントして違いを見てみたいと思います。
それでは早速いってみよう~!

白いTシャツにプリントしてみる

白い生地へのプリント比較。
今回はそれぞれを「みどり」を刷ってから「あか」を上に重ねてみました。
使用したスクリーンはTシャツくんスクリーンの120メッシュです。

①シルクスクリーンインク<リッチ>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク リッチ で白いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク リッチ で白いTシャツにプリント

ぱっと見の特徴としては先にプリントした「みどり」があまり見えなくなっていて、後からプリントした「あか」が覆い隠しているような感じです。
インク自体の隠ぺい力が強いので、後からプリントする色がこってりと発色しています。
触った感じはちょっとザラザラ、かため。

②シルクスクリーンインク<プレーン>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク プレーン で白いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク プレーン で白いTシャツにプリント

お、リッチとは少し違うのがわかりますね!
リッチよりも先にプリントした「みどり」が透けています。
触った感じはリッチよりもやわらかく、ゴワゴワ感が少し軽減されました。

③シルクスクリーンインク<ソフト>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト で白いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト で白いTシャツにプリント

これはまたぐっと発色が変わりましたね。
リッチやプレーンよりも少しパキッとしていて、鮮やかな赤という感じです。
インクのベースが透明なので色が透けたような感じになり、「みどり」と「あか」、どちらを先にプリントしたのか分からない仕上がりになりました。
もしやこれは色組み合わせ次第で重なる部分の色を自分好みにできる…?
触った感じはシルクスクリーンとは思えないほどやわらかく、布の質感そのもの。

④シルクスクリーンインク<ソフト>に<クリアインク>を混ぜてプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト にクリアインクを混ぜて白いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト にクリアインクを混ぜて白いTシャツにプリント

色が薄くなった…!
ソフトにクリアインクを混ぜることでより透明感を出すことができました。
通常白色のインクを混ぜるとパステル調になってしまうのですが、クリアインクは透明なので色を変えずに濃度を調整することができます。
触った感じは③と同じくやわらかく、インクが染み込んだ感じの仕上がり。

並べて見てみると…?

Tシャツくん水性シルクスクリーンインクで白いTシャツにプリント比較
Tシャツくん水性シルクスクリーンインクで白いTシャツにプリント比較

おお…!
こうして並べて見てみるとかなり違いがわかります。
色味や発色の仕方、色の重なり方など…好みのものはありましたか?
ちなみに、水性インクでのシルクスクリーン印刷で気になる「目詰まり」は以下の通りです。

<目詰まりしにくいインク>
・プレーン
・ソフト

<目詰まりしやすいインク>
・リッチ

メーカーが目詰まりしやすいなんて言っちゃっていいの?と思ったあなたへ。
その理由を「黒いTシャツへのプリント」で解明しましょう!

黒いTシャツにプリントしてみる

こちらも白い生地へのプリントと同様、「みどり」をプリントした後に「あか」をプリントしました。
同じく使用したスクリーンはTシャツくんスクリーンの120メッシュです。

①シルクスクリーンインク<リッチ>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク リッチ で黒いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク リッチ で黒いTシャツにプリント

120メッシュにしてはきれいに発色しました!
隠ぺい力が高いインクとあって濃色生地にもふんばって発色してくれました。とくに2色が重なり合った部分は緑色が完全に見えなくなっています。

ちなみに…濃い色の素材には120メッシュより80メッシュのほうが濃く印刷できます!
その違いは次回のおぎこラボにて!しばしお待ちくださいませ!

②シルクスクリーンインク<プレーン>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク プレーン で黒いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク プレーン で黒いTシャツにプリント

おやおや…かなり色が薄くなりましたね。
真ん中の色が重なった部分はまだきれいに発色していますが、とくにみどりは色が沈みがちに…
リッチとプレーンを見ると先ほどの目詰まり問題、なにかヒントが見えてきませんか?

③シルクスクリーンインク<ソフト>でプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト で黒いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト で黒いTシャツにプリント

なんと…これはさすがにひどいですね。
というのもソフトは【淡色生地専用】なんです!なのでこれは不良品ではありませんよ~。
先ほどちらっとお話ししましたが、ソフトはベースが透明で染み込むタイプのインクなので淡い色の生地にしか発色しないんです。間違えて使用してしまわないようにご注意くださいね。

④シルクスクリーンインク<ソフト>に<クリアインク>を混ぜてプリント

Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト にクリアインクを混ぜて黒いTシャツにプリント
Tシャツくん水性シルクスクリーンインク ソフト にクリアインクを混ぜて黒いTシャツにプリント

③よりも見えなくなってしまいましたね。淡色生地専用のインクをさらに透明にしたんですものね。割愛しましょう。

並べて見てみると…?

Tシャツくん水性シルクスクリーンインクで黒いTシャツにプリント比較
Tシャツくん水性シルクスクリーンインクで黒いTシャツにプリント比較

これは白い生地に比較してみたときより圧巻ですね!
黒いTシャツなど濃い色の生地にプリントするときは断然<リッチ>がおすすめなのが分かります。
プレーンでも発色しないことはないですが、より濃く発色させたいときは<リッチ>を使うことをおすすめします!

より濃くプリントしたいときは刷り方やスキージを変えてみるのもポイント。
刷り方でこんなに違う!?~シルクスクリーン印刷 黒Tシャツに白インク~ではこってりプリントする方法を紹介しています。

そしてここで先ほどの目詰まり問題を復習しましょう…

<目詰まりしにくいインク>
・プレーン
・ソフト

<目詰まりしやすいインク>
・リッチ

なるほど、と思ったみなさま、さすがです。
サラサラしているインクより、こってりしているインクのほうがスクリーンのメッシュを通りづらいというのはイメージしやすいかと思います。
濃い色の生地にこってりきれいに発色させるには、スクリーンの目詰まり問題と戦わなくてはならないのです…
とはいえ、逆に言うと目詰まりしやすいインクは使いづらいインクなのではなく、濃色生地に発色しやすい!というメリットを持つインクということなんですね!

Tシャツくんインクを選ぶなら…

Tシャツくんシルクスクリーンインク比較表
Tシャツくんシルクスクリーンインク比較表

初心者の方やシルクっぽさを楽しみたい方にはまず<プレーン>をおすすめしています。
紙に印刷したいな、布の柔らかさを残した染み込む系のプリントがしたいな、はたまたクリアインクで透明感を出してみたい!という方は<ソフト>をぜひぜひ使ってみてください!
そして、どうしても濃い色の生地にプリントしたいんだ!という方は<リッチ>をご使用くださいね。

それぞれのインクの特長や実際のサンプルはTシャツくんインク特長紹介をご覧ください!
撥水生地にプリントできるインクやもこもこ膨らむインクも紹介しています。

まとめ

シルクスクリーン印刷で避けて通れない目詰まり問題。
目詰まりしやすいインクには他にはないメリットがある!ということですね。
みなさんのインク選びにひとつ、参考にしていただけたら嬉しいです!