【Tシャツくんお試しモニターインタビュー】ハンドメイドフレンチブルドッグ服ショップ“My Boo”

シルクスクリーンでものつくりをしてみたい、購入を検討しているけどなかなか一歩踏み出せない…という方へ、まずは試しに使ってみてほしい。そんな気持ちから企画したHANDo初の試み「Tシャツくん無料お試しモニター」。実際に使っていただいたモニターの方に、インタビューをさせていただきました。
Tシャツくん
1988年発売のシルクスクリーンプリントスターターキット。「版」さえ作ればいろいろな素材をまたいで、いつでも印刷できる。同じものはない「私の」が作れる、<自分の想いを手で複製(コピー)していく道具>
https://www.hando-horizon.com/silkscreen/tshirtkun/
Tシャツくん無料お試しモニター(※募集終了)
https://www.hando-horizon.com/fukugyo/tshirtkun-rental/
“My Boo”について教えてください。
「フレンチブルドッグ専門のハンドメイド犬服ショップです。犬服のデザインや縫製をして、WEBショップやイベントで販売をしています。現在は年1、2回程度、鼻ぺちゃ犬イベントの企画運営もしています。」


Tシャツくんお試しモニターに応募したきっかけを教えてください。
「実は旧タイプのTシャツくんblackを持っていて、数年前に自分なりに一般の方のYouTube動画などを見ながらやってみたのですが、かすれや目詰まり、版がボロボロになるなど失敗のオンパレードで(苦笑)『あんなにスムーズにいかないじゃ~ん!』と、パンパンにイメージを膨らませていた夢のプリント作業像は見事に打ち砕かれ…苦い思い出と共に丁寧に箱にしまわれておりました(笑)」
Tシャツくんにすでに挑戦していただいていたんですね!確かに数年前までは公式としても使い方動画などをまだまだ制作中の段階だったので、分厚い取扱説明書ではなかなか難しかったかもしれません…
「そうなんです…それでしばらくTシャツくんは眠ったままだったのですが、普段利用しているアパレル工場での一括プリントは、体型にバラツキのあるフレンチブルドッグの要望に応えられないことも多く、心のどこかには“やっぱりTシャツくんを活用したい!”と思っていました。レクチャーを受けられる吉祥寺のスタジオ利用も検討していたタイミングでモニター募集を発見し、迷わず応募ボタンを押させていただきました。」


今回のモニターでは何を作りましたか?
「石川県でのチャリティーイベントがあり、そこに向けてデザインしたフレンチブルドッグ服とコットンバッグを制作しました。」

Tシャツくんを使ってみてどうでしたか?
「まず、レクチャーでTシャツくんへの苦手意識がなくなったのが一番良かったことでした!今回は吉祥寺のスタジオでレクチャーしていただきましたが、基礎はもちろん、ちょっとしたコツや裏技を教えていただいて大変助かりました。Instagramでも実験検証や小技などいろいろな発信をされているのは勉強になりますし、オンラインのサポートまであるのは、なんて手厚いサービスなんだ!と思います!」

「また、アパレル工場のプリントと比べると『1枚ずつ違うサイズの犬服にも対応しやすい』『工場との往復郵送の時間を短縮できる』『デザインの大きさやインクの色を自分で試しながら検討できる』『少量でも安価に制作できる』など、Tシャツくんでの制作にはメリットが多いなと思いました。今回、同じ色でもタイプの違うインク(リッチ・プレーン・ソフト)をお借りできたので、試し刷りで風合いや発色の違いを確認しながら最適なプリントができて、これはTシャツくんを使って自分で作る強みだと感じました。あとはやっぱり一から自分で作ったものは普段以上に愛着が湧きますね!」

「逆に難しかったのは生地の色とインクの組み合わせの選び方ですかね。お客様にインクの色を選んでいただく試みをしてみましたが、濃色生地には上手く発色しないインクもあったり、選択肢を準備する時点で発色の組み合わせを考えておかなければ…と学びました。二色刷りだったので位置合わせも少し苦労しましたが、製版の時点で位置を工夫したり、自分なりに小道具を使って上手くプリントすることができました!」
今後Tシャツくんでどのようなことをしてみたいですか?
「デザイン・カラー選びからプリント作業までを体験してもらえるようなワークショップをやってみたいと思っています!作る過程も一緒に共有できるのは、きっと楽しい時間になるかと♪
また、イベント出店時に使用するテントへのプリントや、企画運営しているイベントの装飾などにも活用できないかと模索しています。発泡インクや、コットン生地以外へのプリントにも挑戦してみたいです!」

まとめ
”My Boo”さん、インタビューや写真のご提供、そしてTシャツくん無料お試しモニターにご参加いただきありがとうございました!
Tシャツくんは、「版」さえ作れば、在庫を持たずにいつでも必要な分だけを印刷することができます。版づくりはまずプロにお任せしたい、プリントする作業に集中したいという方はシルクスクリーン製版サービスもおすすめ。みなさんの想いをカタチにする道具として、ぜひご活用いただけると嬉しく思います。
”My Boo”店主 兼 お針子おゆみ
埼玉県、ハンドメイドフレンチブルドッグ服ショップ
Instagram:https://www.instagram.com/my_boo_frenchie/
おすすめ記事
report-
こども✕シルクスクリーン 自分たちで作っちゃう運動会
ひょんなご縁から出会った新渡戸文化学園さん、とても魅力的で不思議な学校。 とっても自由な発想でなんでもトライしちゃう。 今回は一般的に言う運動会にあたる「スポーツデー」の一端をお手伝いさせて貰いました。 小学5・6年生と一緒に「スポーツデー」に着るユニフォームを自分たちで作っちゃおう!という授業。Tシャツを自分たちで作る?なんて考えたこともなかった子供たち。 そりゃそうだ、大人だってそう。Tシャツは買うもんだもんね。とはいえ全部作るのではなく、今回はあるTシャツにデザインをしてプリントをしてみた。 自分たちでデザインして、自分たちで色を決めて、自分たちで版を作って、自分たちで刷る。初めての体験に子供たちの目はキラキラ。モノを実際に作ることでモノを大切にすることを学んでもらえた気がしました。様子はこちらの動画からどうぞご覧ください。 https://www.youtube.com/embed/JGla6XA2OoA
-
シルクスクリーン x 壁画アートxHANDo
シルクスクリーン版を使い壁画印刷に挑戦!みんなで描いた「大きなりんごの木」のお話。 白い大きな木を描いてくださったのは、アトリエニーニョさん。 Tシャツくんのインクを水で少し薄めて、絵筆でさらさらと。 使ったのはTシャツくん水性インクリッチシリーズ。 濃色キャンバス地にもしっかり映えるインクだからこそこんな使い方もできますね。 あとはみんなでりんごイラストのスクリーン版を仲良く刷り刷り。 片手印刷でも刷り易いTシャツくんジュニアのフレームを使って。 同じ版でもりんごの色や傾き具合、印刷する位置、スキージの力の入れ加減などで個性が出るから不思議。 みんなちがってみんないい、カラフルりんごたちのシルクスクリーン壁画。 壁にお絵描きするという特別感満載のシルクスクリーン壁画印刷イベントになりました。 一番はしゃいでいたのは大人だったりして。 シルクスクリーン壁画とTシャツくん 完成したりんごの木壁画アートはHANDo KICHIJOJI入口 HAIRUでみなさまをお迎え中です。 営業時間中(平日10時~16時、第2&第4土曜日)自由にご覧いただけます。 Tシャツくんを試してみたい、シルクスクリーンプリント体験をしてみたい、という方はHANDo KICHIJOJIへぜひどうぞ。 毎週木曜日・金曜日は、ビギナー向けメニューがあります。初めての方もスタッフがサポートしますので、お気軽に。 HANDo KICHIJOJI予約 はこちらからどうぞ。 https://www.youtube.com/watch?v=YeuAqkop24o
-
滋賀のハンドボールチーム 練習着から生まれる絆
滋賀、琵琶湖の西のほとり、高島市。 今回ご一緒したTSC(高島スポーツクラブ)さんは、HANDo(ハンドゥ)の母体でもあるホリゾンの工場もある滋賀県高島市を中心に活動するスポーツクラブ。https://www.tsc-presents.jp/様々なスポーツを支えているTSCの中で、今回はハンドボールに取り組む小中学生約30名と一緒に練習着を作らせてもらいました!体育館の片隅に設置した、特設プリント工場(机4つ)、笑。インクにドライヤー、印刷台、ど、設備は大したことないけれども子供たちの熱気がワークショップを大いに盛り上げてくれました。さすが元気なスポーツマンたち。2時間程でその場にいた全員分の練習着が刷り上り、みんな意気揚々と早速着て練習。 後日、彼ら彼女たちは目標であった地域大会で優勝。ハンドボールだけでなく、みんなで一緒に作った練習着がチームの結束を強くしてくれたとか。 https://www.youtube.com/embed/ZJjSrYQtpRw
-
北海道・西興部村でシルクスクリーン&製本ワークショップ【ニシニカリシテ2025】
北海道、オホーツク海に近い場所にある西興部村(にしおこっぺむら)で開催されたイベント『ニシニカリシテ2025』でワークショップを行いました! 『ニシニカリシテ2025』HP:https://nishinikarishite-2025.com/7月12日(土)11:00~21:00 旧上興部小学校(入場無料)7月13日(日)11:00~21:00 GA.KOPPER(5,000円/中学生以下無料・19時以降無料)【出演アーティスト】こまっちゃハンパ/ヒカシュー/つしまみれ/松井文と他人/いぐち式カーニバルカオス/住倉カオス/川村亘平斎×トンチ×カメイナホコ/西興部村猟区管理協会(鹿の解体)/夜久一(1日目)/funk ojisan/西尾知矢/DJデラ/DJやまだ etc.【出店・出展】川村亘平斎/くろさわ整体院/西興部村猟区管理協会/CLC/小沢良太/uoomin/興栄ファーム/nico/esnaetor/瀬戸牛農園/夢邑森のガーデン/リングリンクファクトリー × HANDo 今回HANDoは、リングリンクファクトリーさんにお誘いいただき、プリントチームとして参加。どんなワークショップにするか?デザインやインクの色はどうするか?など何度も打ち合わせを重ね、更にはアーティストさん達が演奏する舞台のステージ幕もシルクスクリーンで作る…!?というお話をいただき、強力な助っ人として野口薫さんにチームに参加していただきました。 RING LINK FACTORY印刷物や紙製品の仕様提案や進行管理等のディレクション、プロダクト開発を行なう。クライアント、デザイナー、印刷会社、製本会社、加工会社、用紙会社など、様々な人たちの技術、商品、アイデア、そして強い想いをより効果的に結びつけ、かたちにする。HP:https://ringlinkfactory.com/ 野口薫/Kaoru Noguchiアーティスト/イラストレーター/デザイナーHANDo KICHIJOJI2階では子どもから大人を対象にした少人数制のアートスタジオ「アトリエニーニョ」(カリキュラムのない絵画・造形教室)を運営。Instagram:https://www.instagram.com/atelier__nino/ 1日目は廃校となった旧上興部小学校の教室でワークショップを開催。理科室では、前夜祭でアーティストさん達に描いていただいたデザインをTシャツやブックカバーにシルクスクリーンプリントしていただけるブースと、さまざまなデザインのメモ用紙を選び製本機で一筆箋を作ることができるブースを展開しました。 一方、図書室は、2日目の野外フェスのステージ幕にシルクスクリーンプリントができるブースに。このステージ幕には、野口薫さんに事前に絵を描いていただきました。(約7メートルの幕を広げて描く姿は圧巻でした!)その幕に、鹿やギターを持った人など西興部村をイメージしたデザインを、参加者のみなさまに好きな場所にオンプリントしていただきます。 会場がオープンすると、わらわらと集まってくる人々。来場者だけでなく、出演するアーティストさん達も体験しに来てくれて教室は熱気ムンムン。▼好きなアーティストさんのデザインを選ぶ方や、子供たちに圧倒的人気の猫のデザイン(GOK SOUND)ブックカバーは西興部村のみなさまの手作りで、栞は鹿皮なんだとか! ▼一筆箋づくりでは好きなデザインを選ぶのにみなさん夢中…こちらでもホリゾンの機械である製本機と断裁機が大活躍しました! ▼ステージ幕にもどんどん増えるリスや鹿。小さな助っ人がチームメンバーとして大活躍してくれました! そのほか、会場には、サイコロステーキが乗った牛丼や熊カレーが食べられるお店もあり、西興部村を五感で感じつつ、1日目は無事に終了。 2日目は場所を移し、GA.KOPPERへ。GA.KOPPERは、廃校になった学校をゲストハウスにリノベーションした施設。外の広い原っぱが2日目の会場になっています。 そして、中央のライブステージには… 1日目にみんなで完成させたステージ幕がかけられました!この幕をバックにさまざまなアーティストさん達がライブを行います。感無量!ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! ▼そして2日目も怒涛のプリントラッシュ!デザインしたアーティストさんご本人がバンドTシャツとして大量にプリントされる場面や、袖にプリントしてみたい!デザインを2つ重ねてみたい!など、みなさまこだわりの1枚を完成させていました。 途中、行われた鹿の解体ショーは会場の全員が集まっているのでは?というほどの人気っぷり。動物の命をいただくことへの感謝を改めて感じました。そして大量のアブに刺されまくりながらイベントは進み、強風ゆえにすぐに目詰まりしてしまう版と格闘しながら宴は終盤へ… 今回のイベントでは、実際にTシャツくんを使ってバンドTシャツを作っているというアーティストさんに出会えたり、シルクスクリーンの楽しさを北海道のみなさまにも感じていただけたことが何よりの収穫だったと思います。 普段通りに生活していたらきっとご縁がないであろう(?)西興部村と繋いでくださったリングリンクファクトリーさんをはじめ、イベント関係者のみなさまには多大なる感謝を申し上げます。 またお会いできることを願って! ●イベント事例、レポート記事一覧はこちらから!●シルクスクリーンに関するお役立ち記事一覧はこちらから!