シルクスクリーン「ソフト×クリア」であそぶ!写真の網点加工製版も。

2022年9月に新発売となったTシャツくんシルクスクリーンインクの「ソフト」と「クリアインク」。
やわらかな仕上がりで、なんだか目詰まりしにくいらしいけど実際どうなの?今までのインクと何が違うの?という方のために今回は実験をしてみました!
シルクスクリーンインク「ソフト」って?

シルクスクリーンインク「ソフト」は、生地の質感を損なわず柔らかな仕上がりでプリントできるインク。
いわゆる「染み込み系」と呼ばれるインクなので、元からこんな色の生地でしたよ~というように、インクが乗っている感じがしないインクです!
そのため、手ぬぐいやタオルなど肌に触れるものや、ベビー服にもかなりおすすめ◎
また、紙に刷ってもサラサラとしているので、重ねるとインク部分がべたつきがちな本の中身などにも使えちゃいます。
そして最大の特徴は「透ける」こと!

通常インクの上にインクを乗せると(例:赤の上に青を刷る、など)後から刷ったインクの色で下の色が隠れてしまいますが、ソフトの場合は下の色が透けるんです!
そのまま使用しても下の色は透けて見えますが、ここに「クリアインク」を混ぜるとさらに透明感マシマシ。
まるで水彩絵の具のようにプリントすることができます。
青空の写真を刷ってみる

今回の実験ではその特徴を生かすために青空の写真を使います。
とはいえこのままでは製版できないので、これをグレースケールに変換!

Tシャツくんで製版する場合はここで網点加工をしなければなりませんが、今回は製版サービスを利用するのでこのままでOK!
規定サイズに収めたらこのまま入稿します。
※「高解像度版 シルクスクリーン製版サービス」はリニューアルに伴い販売終了となりました。
>>後継品はこちら
Tシャツくんでは「原稿は真っ黒に!」「とにかく黒くして!」とうるさいくらいに徹底していますが、製版サービスでは機械が製版をしてくれるので、グレー部分は自動的に網点加工が施されるので便利♪
(網点の線数や角度など細かなこだわりがある方はご自身で網点加工をしてからご入稿されることをおすすめします◎)
実際にプリントしてみよう!
①「ソフト」のあおで刷ってみる

まずは「ソフト」のあおでプリント。
空にしてはちょっと色が濃いですが、網点表現も綺麗にできています。
小さな雲まできっちり製版できていますね!
②「ソフト」のあおに「クリアインク」を混ぜる

お次はクリアインクを混ぜてプリントしてみました。
「ソフトあお」が4、「クリアインク」が6の割合で混色しています。
どうでしょう?なかなか良い感じの青空になってきたのでは?
③「ソフト」のあおに「クリアインク」を混ぜる(薄め)

さらにクリアインクを足してみたバージョンがこちら。
2:8でクリアインクがかなり多めです!
水彩画のようでもあるし、本物の写真のよう。これくらいの色合いが個人的には好みです。
④ソフトのあか、きいろに「クリアインク」を混ぜる

今度はあかときいろとクリアを混ぜてみました。
あえて大雑把にぐるぐる混ぜ、最後にちょこっときいろを足して一刷りすれば、なんだかそれっぽい感じの夕焼けに。
⑤「プレーン」の「おれんじ」で刷ってみる

でもそれって網点加工されてるからでしょ?どんなインクでもそんな感じになるでしょ?という方にはこちら。
Tシャツくんインクのスタンダードタイプ「プレーン」でプリントすると、空といえば空ですが、かなり濃くはっきりと印刷されました。
水彩っぽさや透明感はほとんどなくなってしまいました。。
⑥「リッチ」の「あお」で刷ってみる

最後は濃色生地用インク「リッチ」でもプリントしてみました。
青空、強い。
まとめ
・「ソフト」×「クリアインク」は透明感を出せる
水彩画のような透明感を出したい、写真の色味やニュアンスを残した感じでプリントしたい、という場合は「ソフト」と「クリアインク」を使ってみるのがおすすめ。
色を薄めたいときに「白」を混ぜると色そのものが変わってしまいますが、透明な「クリアインク」なら濃度のみを落とすことができるので、まさに水彩絵の具のように使うことができますよ。
・写真の製版なら「製版サービス」がGood
Tシャツくんでも網点加工の原稿を製版することができますが、やはり手でブラッシングをして、という製版になるとあまりに細かい絵柄は難しいもの。
そんなときは「製版サービス」を使ってみるのがおすすめです!
網点加工が難しくてできない、という方もフリーソフトなどで写真をグレーに変換すればOK。
製版サイズに設定したパワポなどに貼り付けてPDFで保存すれば誰でも簡単に入稿できちゃいます◎
いつもとはちょっと違うシルクスクリーン、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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Tシャツくんシルクスクリーンインク リッチ・プレーン・ソフトを黒い生地に刷ってみる
Tシャツくんシルクスクリーンインク プレーン・リッチ・ソフトの比較 Tシャツくん水性シルクスクリーンインクには様々な種類がありますが、その中でもスタンダードなのは「プレーン」「リッチ」「ソフト」の3つ。プレーンは誰にでも使いやすく、リッチは濃い色の素材に、ソフトは染みこむタイプでやわらかい、などそれぞれ特長があります。…が、いまいちピンとこないなぁ、という方も多いはず。今回は一目でその違いが分かるよう実験してみました!(ちなみに、触っていただくとその違いがより鮮明に分かるのですが、画面越しでは伝わらないのでみなさんぜひお近くの販売店、もしくはHANDo KICHIJOJIで触ってみてくださいね!)Tシャツくん関連商品取扱店舗はこちらHANDo KICHIJOJIはこちら<今回の実験>使用したインク:プレーン・リッチ・ソフトの「あか」使用したスクリーン:Tシャツくんスクリーン120メッシュ刷り方:一回刷り刷った生地:綿100%のTシャツ ①リッチで白生地、黒生地にプリント Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「リッチ」のあかでプリント 白生地は問題なくプリントできました!黒生地にもなかなか発色良くプリントできました。今回は比較しやすいようすべて120メッシュで1回刷りなので、2回刷りなどすればもっと発色が良くなりますよ◎(黒生地には2回刷りがおすすめ)Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「リッチ」はこちら ②プレーンで白生地、黒生地にプリント Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「プレーン」のあかでプリント こちらも白生地には問題なし。一方、黒生地には印刷自体は問題ありませんが、リッチと比べるとやや発色が弱いような気がします。Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「プレーン」はこちら ③ソフトで白生地、黒生地にプリント Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「ソフト」のあかでプリント ソフトも白生地には問題なくプリントできました。が、黒生地には全くと言っていいほど発色しませんでした。というのも、ソフトは元々「淡色素材専用」なのでご安心を。肌触りがさらりとしていて生地に染みこむようなタイプなので、白などの淡い色の生地専用となっています◎Tシャツくん水性シルクスクリーンインク「ソフト」はこちら 3つを比較してみる Tシャツくん水性シルクスクリーンインク リッチ・プレーン・ソフトの比較 上から順に、「リッチ」「プレーン」「ソフト」となっています。比較すると違いがよく分かりますね。黒生地にプリントしたい!という方は迷わず「リッチ」を使ってみてください。一方、白やキャンバス地など淡い色にプリントすることが多い!という方は、どれを選んでもOK!ただ、とある理由から白系の生地にプリントする方には「プレーン」「ソフト」の2つをおすすめします。その理由は… 「リッチ」は目詰まりしやすい リッチは黒系の生地によく発色する代わりに、どうしても目詰まりを起こしやすいのです。なぜなら、インクのベースに使われている材料が「白色」で「こってり」しているから。なぜベースが「白色」なのかというと、黒い生地に良く発色させるため。白が混ざっている分、黒などの色が沈みやすい生地にプリントした時もきれいに発色するようになっています。 ●リッチベースが白色でこってりなので黒生地に良く発色する代わりに、目詰まりを起こしやすい ●プレーンベースは白と透明の混合なので黒生地への発色はリッチに劣るが、目詰まりを起こしにくい ●ソフトベースは透明でさらさらなので黒生地には全く発色しないが、目詰まりのしにくさNo.1 インクを使い分けてみよう リッチ、プレーン、ソフト、それぞれメリットもあればデメリットもあります。好みや用途によってインクを使い分けてみるのもおすすめですよ。みんなの推しインクはどれ?その他、特殊なインクはこちらからチェック 目詰まりに悩む方にはこんな記事もおすすめです。 https://www.hando-horizon.com/labo/7862
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