刷り方だけでこんなに違う⁈~シルクスクリーン印刷 黒Tシャツに白インク~
シルクスクリーン印刷の難関、黒Tシャツへのプリント!
シルクスクリーンでは、黒Tシャツのような濃色生地にこってりキレイに発色させるのは難しいですよね。
特に水性インクは色が沈んでしまい、うまく発色しなかった・・・という経験をした人も多いはず。
そこで今回は、「刷り方」だけで濃く発色させる方法をご紹介いたします。
・使ってほしい道具
スクリーンは〈80メッシュ〉を使う

濃色生地にパキッと発色させたい!という場合は目の粗い80メッシュを使うことをおすすめします。
なぜなら、メッシュ(網戸)の目が粗いと、その分たくさんインクが落ちるから。 さらに目の粗い60メッシュもお取り扱いがありますが、シルクスクリーンにまだ慣れていないという方はまず80メッシュから始めてみましょう。
ただし、80メッシュは線の細いデザインなどのプリントは不得意。細かいデザインを刷りたいときは、標準の120メッシュで頑張りましょう!
〈メッシュ関連記事〉
メッシュはこう選ぶ!~120 80 60メッシュの違いと選び方~
インクは〈リッチ〉を使う

リッチはインクがこってりとしていて、濃色素材にも比較的色が乗りやすく、好発色です◎
「しろ」、「きん」「ぎん」などのラメ入り、
「みんと」「らべんだー」「さくら」「そーだ」「れもん」などのパステルカラー
は、発色が特にいいので是非試していただきたいです!
ただし、インクがこってりしている分乾燥しやすいので目詰まりには注意が必要です。
〈Tシャツくんインクに関する記事〉
Tシャツくんインク全種ご紹介!水性・油性の違いも。
できれば試してほしい!「業務用スキージ」

業務用スキージは木の持ち手が付いた樹脂製のスキージ。
力を入れやすく濃色素材へプリントが得意ですが、Tシャツくん本体に付属されている「標準スキージ」に比べて少し高価。。
レベルアップしたい!という方は、是非ご検討してみてください。
〈スキージに関する記事〉
スキージのおすすめは?種類と特徴を徹底解説!
次からの実験は、どなたでも実践いただけるようにTシャツくん本体に付属されている「標準スキージ」を使います!
・刷り方を変えてプリント!
ところでみなさん。力いっぱい刷れば濃く発色しそう!というイメージはありませんか?
実はこれ、シルクスクリーンにおいては逆。
スキージはインクをスクリーンの下に落とすだけではなく、余分なインクを掻き取る働きがあります。
力いっぱい刷る=インクを掻き取る力も強くなるため、濃色生地の場合は発色が薄くなってしまいます。
濃色生地へプリントする場合は、力を入れすぎない絶妙な力加減が肝になります。
スタンダードな1度刷りと、特に発色しやすい刷り方3パターンを見比べてみましょう!
◎使用した道具
・Tシャツくん標準スキージ14㎝(商品はこちら)
・Tシャツくんミドルフレーム(商品はこちら)
・80メッシュスクリーン(商品はこちら)
・リッチ「しろ」(商品はこちら)
・ワイド印刷機(商品はこちら)
① スタンダードに1度刷り
【 刷り方 】
体重をかけて力を入れながら、ゆっくり刷ります。
【 結果は… 】

綺麗に刷れていますが、全体的にやや薄く黒生地の影響を受けて色が沈みました。
② 2度刷り(かぶせ刷り)
【 刷り方 】


1刷り目は、インクを均等にスクリーン表面に伸ばします。スクリーンの孔に均等にインクを行き渡らせるイメージです。
このとき、スキージは倒しすぎないこと!65度くらいをキープしましょう。
そして2刷り目で、生地にインクを落とすようにしっかりと刷ります。
【 結果は… 】

一度刷りよりは濃く発色しました!が、もうひと声…!
【 注意点 】
2刷り目で版がズレないようにしっかりと押さえましょう!
1刷り目で「どれどれ…」と版を持ち上げたい気持ちを抑えて、続けて刷るのがベターです。 (フレームホルダーを使用するなど、プリント位置が固定できる環境でしたら問題ナシです◎)
③ 弱めの力で3度刷り
【 刷り方 】

スキージの力加減を変えて3回刷ります。
1-2刷り目はやさしく、スクリーンの孔に均等にインクを塗り伸ばすように刷ります。
※かぶせ刷りと同様、スキージの角度は65度くらいをキープ。
そして3刷り目は、少し力加減を強めて、塗布したインクを下に落とすイメージで刷ります。
【 結果は… 】

かなり濃く発色しました!!実験をしながら「おおっ!」と声が出ましたよ~!
標準スキージでここまで発色できるとは、驚きです。
【 注意点 】
・フレームのズレに注意。片手でフレームを押さえながら刷るか、他の方に押さえてもらうと刷りやすいですよ。
・刷った後、版はそっと持ち上げましょう!複数回刷りは生地にスクリーンが張り付きやすく、勢いよく持ち上げるとインクが剥がれて薄くなったり、表面が毛羽立ったりします。
・3度刷りはインクがたっぷり落ちます!細い線や細かいデザインは潰れに注意です。
④ 中間乾燥を入れて2度刷り
こちらは、フレームホルダーを使用するなど、プリント位置が固定できる作業環境のみ実践できる刷り方!手間はかかりますが試す価値ありです。

使って、版を固定しています
【 刷り方 】
スタンダードに1度刷りをしてから版を上げ、印刷面をドライヤーで乾燥させます。(この時、生地は動かさないでくださいね)
乾いたら、版をおろしてもう一度上から刷ります。
【 結果は… 】

濃くなりました◎しかもムラなく、非常にきれいな仕上がりです。
【 注意点 】
・ドライヤーの風で生地が動かないように注意! 敷パネルにスプレーのりをすることがズレ防止につながります。
・中間乾燥はしっかり乾かしましょう。インクが半乾きの状態だと2刷り目でスクリーンが生地に張り付いてしまい、失敗の原因に。
・4つを比較!

並べてみると、「弱め3度刷り」と「中間乾燥」が特によく発色していますね。
画像ではわかりづらいですが、実物はやや「中間乾燥」の方がパキッと発色しています。というのも、この方法はTシャツプリント業者さんも取り入れている方法なのです。
ただし、途中で版を持ち上げるので、版を固定できる印刷台などをお持ちの方限定。 持っていない方は、ぜひ「弱め3度刷り」を試してみてくださいね!
・「浮き」も大切!

スクリーンと生地が接した状態でプリントすると、版を持ち上げたときにインクも一緒に吸い上げてしまい、プリント面が欠けたり、発色が薄くなったりする可能性があります。
スクリーンと生地の理想の隙間は、3mm。
この隙間=「浮き」があることで、スキージを当てた後にスクリーンが張力によって自然に生地から離れ、キレイな仕上がりになります。
〈「浮き」に関する記事〉
「浮き」は重要!版離れとは?浮かせ方は?
・まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、是非実践していただきたい刷り方をお伝えいたしました。
インク選びだけではなく、メッシュ選び、スキージ選び、そしてそれらツールの使い方次第で仕上がりは大きく変わります!
みなさんもぜひ、試してみてくださいね。
▶関連動画(公式)(公式YouTubeチャンネル)もぜひご覧ください!
ー印刷機を使って編ー
ー身近なもので編ー
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Tシャツくん露光失敗…考えられる原因
Tシャツくんのスクリーン製版がうまくいかずに困っていませんか?製版の失敗は、原因さえわかればぐっと減らせます。この記事では、Tシャツくん製版でよくある失敗例とその原因、対処法を解説します。 Tシャツくん露光失敗…考えられる原因 失敗例① なかなかデザインが出ない、デザイン以外に小さな穴があく ブラッシングをしてもなかなかデザインが出てこない、ずっとこすっているとデザインの周りや関係ないところに小さな穴が空いてしまったという場合。これは「露光のし過ぎ」が原因です。主に原稿の黒さと作業方法に原因があります。 ・原稿用紙の確認 Tシャツくんの露光時間はTシャツくん専用原稿用紙に合わせて設定されています。市販のコピー用紙などでは、光を通す量が異なるため、上手く製版できません。必ず「Tシャツくん専用原稿用紙」を使いましょう。 ・原稿の黒さの確認 Tシャツくんの製版でとにかく重要なのが、出力した“原稿の黒さ”が“真っ黒”であること!専用原稿用紙のパッケージ表紙の黒さの比較表(〇△×と記載のある表)と比べて、〇のように真っ黒になっているか、見比べて確認します。 原稿に印刷されているインクの濃度が薄いと、デザインの部分も光を通して固まってしまいます。 ①デザインデータ自体を真っ黒(K100%)にする ②プリンターの設定で「きれいモード」 ③「厚紙モード」などゆっくり印刷される設定を選ぶ とインクがしっかりのって印刷されます。 ・作業時の環境 Tシャツくんのスクリーンは紫外線が大敵です。太陽光の入る窓の近くでは作業しないでください。 遮光カーテンをしめて作業しましょう。 ・原稿用紙の密着 スクリーンに原稿用紙を貼るときの密着も重要です。スキージなどで空気が入らないようにしっかりと貼り付けましょう。密着していないと隙間から紫外線が入り込んでしまい、デザイン部分も固まってしまいます。 失敗例② 軽い力でこすってもデザインがくずれる 露光したスクリーンをハケでブラッシングをしようとしたら、軽い力でもデザインがボロボロと崩れてしまうという状態。これは「露光不足」が原因で起こります。下記を確認しましょう。 ・原稿用紙の確認 Tシャツくんの露光時間はTシャツくん専用原稿用紙に合わせて設定されています。市販のコピー用紙などでは、光を通す量が異なるため、上手く製版できません。必ず「Tシャツくん専用原稿用紙」を使いましょう。 ・本体の点灯確認 Tシャツくん本体のライトがすべて点灯しているか確認しましょう。もしライトが切れていると露光不十分となり、上手く製版できません。 また、蛍光灯は問題なく点灯していても、久しぶりに使う際や気温の低い時期は、蛍光灯が完全に点灯するまで数秒時間がかかる場合があります。その際は製版をする前に何度かスタートボタンを押して、蛍光灯の点灯を早めておきましょう。 もしライトが点灯していない場合は、<お問い合わせフォーム>からご連絡ください! ・露光時間の確認 まずは、設定する露光時間を確認しましょう。露光時間が短すぎると、スクリーンが十分に固まらず、ボロボロと崩れてしまいます。使用するスクリーンと原稿用紙に合わせて露光時間を調整しましょう。 露光時間の詳しい調整方法は<こちらの記事>をご覧ください! 番外編:フレームが外れない! 露光が終わった後、フレームが本体から外れなくなってしまった経験はありませんか? これは、フレーム内に水が入り、まだ硬化していない感光乳剤が溶け出してそのまま固まってしまったことが原因です。 ・ブラッシング時の注意 ブラッシングをする際は、水でひたひたにするのはNG。フレーム内に水が入らないように注意しましょう。万が一、入ってしまった場合は、ティッシュなどでふきとります。 ・プリント後のお掃除の注意 プリント後のお掃除、シャワーでじゃぶじゃぶはNGです。スクリーンの裏面を濡らしたウエスで拭き、最後に乾いたウエスで乾拭きします。デザイン部分のインクのつまりが取れて、透き通ればOK。表面は余分なインクをボトルに戻し、そのまま乾燥させます。 まとめ Tシャツくんの製版は、ポイントを押さえればぐっと成功率が上がります!もし、この記事の内容で解決しない場合は、よろしければ下記サービスもご利用ください! 失敗してしまったスクリーンと原稿用紙をお送りいただければ、当社スタッフが原因を確認させていただき、あなただけの失敗しないポイントをまとめてご連絡いたします!ぜひご利用ください。
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東京・吉祥寺でシルクスクリーン制作・体験・ワークショップ
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