シルクスクリーンで本の表紙づくり 生徒主導のプロジェクトをお手伝い
「コスモフリースクール高等部」デザインチームの皆さまと、シルクスクリーンのワークショップを実施しました。
フリースペースコスモを運営する認定特定非営利活動法人 文化学習協同ネットワークとは地域活動の中でのご縁があり、その関連団体とは一緒にワークショップを行ったり、プリント事業の創出を試みたりと何かと仲良くさせて貰っています。
そんな中、夏に第1回目のワークショップを開催。そしてうれしいことに12月に第2回目の開催となりました。
第2回目では、コスモ様が取り組まれているプロジェクトの中で、“シルクスクリーン印刷でカタチにする”工程をHANDoがサポートさせていただきました。
普段工房として使っている空間が次世代の学びの場となる様子は、感慨深いものがあります。
とても素敵な取り組みでしたので、その内容についてお話させていただきます。
コスモフリースクールについて
ここHANDo吉祥寺から程近い東京都三鷹市にある「フリースクールコスモ高等部」は、さまざまな体験活動を通して、進路や社会へ自分らしく一歩を踏み出すきっかけづくりをしており、“自分で選び、自分で決定していく”ことを基本姿勢に人やモノ、地域社会と出会い、学びの世界を広げています。義務教育年齢を対象とした『フリースペースコスモ』も併設しています。
シルクスクリーンの体験内容
夏の第1回目では、「レタリング」を学ぶプログラムの一環で、生徒たちが制作したイニシャルロゴを使ってシルクスクリーンでオリジナルグッズを作りました。そのときの様子がこちら!




そして第2回目は、コスモ高等部で取り組まれている「ワカレポ」というプロジェクトで、冊子の表紙を作るという内容でした。
コスモ様が実施している「ワカレポ」とは?
進路を真剣に考え始める世代の生徒たちが“リアルにはたらく大人の声を聞いてみたい”という 想いで始まったのが、ワーカーズレポート、通称「ワカレポ」です。
魅力的な働き方をしている大人たちへのインタビューを通して、軽やかな生き方や さまざまな選択肢があることを知り、学んでいくプログラムです。
「インタビューにご協力くださった皆さん全員が、はじめからこの道に進むと決めていたわけではなく、いろいろな巡りあわせがあって今の仕事をしているという話をされていたのが、生徒たちはとても印象に残った様です。」と、先生は話します。
そして現在、3名の方への取材を終え、「これまでのインタビューをまとめて本にしてみたい!」ということで 冊子づくりがスタートしたそう。
取材先の選定、実際のインタビュー、記事の執筆…、すべて生徒たちの手によって作り上げられる一冊。
そんな大切な経験にご協力できるとは、嬉しい限りです!
ワークショップの流れ
HANDoでご協力させていただいた内容について。
◆事前のお打ち合わせ~ワークショップ前日◆
限られた時間内で充実した体験をしていただけるよう、事前にご要望などお伺いしプランニングをいたしました。
お打ち合わせでは
・参加人数(作業する方、見学の方、サポートの方)
・シルクスクリーンでやりたいこと、希望制作枚数
・希望のワークショップ時間
などをお伺いしながら、当日おおまかな流れや、事前にご準備いただくもの、原稿制作の上でのご留意点ついてお話しました。
また当日の作業をスムーズに進められるよう、プリントしたいデザインデータは事前にご入稿いただきました。
そして事前に弊社スタッフでチェックをした上で、前日までに原稿の準備をいたしました。

◆ワークショップ当日◆
HANDoの1階受付で現地集合したところで、地下の工房へ!
スタッフから、シルクスクリーンの知識、仕組みなどをお話し、シルクスクリーンの理解を深めていただきます。
そして、ワークショップの流れや製版の手順をレクチャーして、いよいよ版づくりスタート!
2回目となる今回はスタッフからの説明は省いて、すぐに版づくりをしていただきました。
今回シルクスクリーンの作業をされる生徒さんは3名。ワイドフレームでおひとり2版ずつ、合計6版を製版です。
製版は大切な工程なのでスタッフがしっかりサポートします。


続いて、版が出来上がった生徒から順に、プリント準備に進みます。
ご持参いただいた紙を印刷台にセットし、インク選び。たくさんあるので迷いどころです。
直感で選ぶ生徒もいれば、じっくり決める生徒も。 各々気に合った色を決め、手に取ります。

色を決めたら、いよいよプリントです。
インクを乗せる量、スキージの持ち方、刷り方など、横からスタッフからアドバイスをします。
そして、いざ実践!先生やスタッフが見守る中で版を持ち上げるのは、何度やっても緊張する瞬間です…!




ひとり3~4枚程プリントをしました。インクを自然乾燥させて、無事完成です。
作業場には個性あふれる素敵な作品が並びました!
デザインについて
ところで、前回に引き続き生徒自身が制作したというこのデザイン。
共通のテーマは「コスモ」だったそうですが、どのような理由でデザインを作ったのか、3名に尋ねてみました。

食材や日用品の量り売りをしているお店で働く方へのインタビュー冊子の表紙を担当したこちらの生徒さん。
「インタビューをした方の話を聞いて、芯がとてもしっかりしていると感じました。
その芯の強さを、太い根っこで表現してみました。」
リンゴはお店で扱っているドライフルーツがモチーフになっているそう。
その下には、彼女が取材から感じ取った「芯の強さ」が力強い根っことして描かれ、大きなリンゴを支えています。
「あとはテーマがコスモだったので、リンゴの形をコスモのCとSで描いてみました。」
本当だ、CとSになっている!!とつい声を上げてしまったスタッフ。
インタビューの内容と、コスモ、2つがうまく融合されたデザインなのですね。

続いて、三鷹市にある国立天文台で働く方へのインタビュー冊子の表紙を担当した生徒さん。
「取材ではブラックホールの話を聞きました。テーマもちょうどコスモだったので、一目で宇宙とわかるようなデザインにしようと思いました。」
はじめはもっと複雑なデザインにしていたところ、いろいろと削ぎ落してシンプルにまとめたそう。
そのシンプルさが、この象徴的な形を際立たせます。形は何をイメージしたのか聞いてみると
「目は宇宙とつながっている言葉を聞いたことがあって印象に残っていました。
今回の企画でその話を思い出して、目をイメージしてみました。それと、コスモのCの形も兼ねています。」
おお~!意味を知ると、より一層味わい深く感じます!

最後に、まるでエンブレムのようなスタイリッシュなこちらのデザインを作った生徒さん。
「テーマである“コスモ”の文字が、デザインとしてかっこよく見えるように追及しました」
コ…ス…モ…、あ、本当だ!!(またもスタッフ感激)
直線で構成されたデザインをよく見ると、細部に遊びも感じられます。
少し角度を変えていたり、バランスを変えている部分はどうやって考えたのか尋ねると
「全部感覚的に描いています。手を動かしながら、この形がかっこいい、という感覚になるんです。」
と話してくれました。
横から先生も「彼の中に、そういう美的感覚のようなものがあるんですよ」と教えてくださいました。
ワークショップを終えて
第2回目の今回は、約2時間半のワークショップとなりました。
シルクスクリーンでご協力できることはここまでになりますが、次はこれを本にしたため、展示発表するところまでが彼らの一連のプロジェクトです。カタチになるのは少し先。
ここからどんなものに生まれ変わっていくのか、完成が楽しみです!
HANDoでは、シルクスクリーンを通して、ものつくりや、みなさまの新しい一歩のサポートをしています。
Tシャツくんでシルクスクリーンのワークショップを開催してみたい!
イベントでシルクスクリーンをやってみたい!
と少しでもお考えでしたら、ぜひ一度HANDoへご相談ください。
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