シルクスクリーンワークショップのやり方 ー 人手・必要なもの・費用まで詳しく解説!

シルクスクリーンでワークショップをやってみたいけど、
人手はどれくらい?必要なものは?どのくらいお金がかかる?
そもそもどうやってやるの・・・?といった疑問にお答えします!
シルクスクリーンとは?

シルクスクリーンとは版画の一種(孔版印刷)で、メッシュ状のスクリーン版に孔をあけ、
その孔にインクを通すことで印刷をする手法です。
とてもアナログな手法ですが、子どもも大人も自分の手を動かして自分でプリントをする
という体験はシンプルながら非日常的で特別なもので、印刷という枠を超えてワークショ
ップにももってこいのコンテンツです。
HANDoでは気軽にシルクスクリーンプリントをお楽しみいただけるよう、
デザインデータを送るだけで、製版済みの(すぐ刷れる)スクリーン版をお届けする
「シルクスクリーン製版サービス (ロゴスル)」を行っております。
シルクスクリーンの製版を外注すると高額になるケースもありますが、
HANDoの製版サービスは、独自の何度も張り直しできるワンタッチフレームを使用しているため、
初期投資もランニングコストも安く抑えて、シルクスクリーンプリントをお楽しみいただけます。

必要なもの&かかる費用

HANDoのシルクスクリーン製版サービスを利用した場合、
ワークショップで最低限必要なものは下記になります。

①製版済みスクリーン版とフレームのセット
②シルクスクリーンスターターキット
1版 4,070 円 ~ (※ 製版サイズにより異なる)
1点 1,540 円 ~
合計 5,610 円 ~
※スターターキットの中にインク100gが1つ含まれます。(インク100gで20~30枚プリント可)
※1版10枚程度の印刷を推奨。それ以上印刷する場合は10枚毎に1版ストックとして準備することがおすすめ
③ その他用意するもの
・プリントするTシャツやトートバッグ
・ウエス&水(版のお掃除用)
・ドライヤー(自然乾燥でもOK)
・スキージやヘラを置いておくもの(石鹸置きや鉛筆立てなどが便利)
・新聞(机を汚さないために敷く)
・ゴミ袋(汚れたウエス等を捨てる)
実際の購入例)
運営スタッフ : 3名
開催時間 : 11:00-16:00 (5時間)
想定参加人数(対応可能人数) : 60~80人
デザインは花と鳥の2種類、それぞれあか・みどり2色ずつ用意。
お客さんが好きな組み合わせを選んでプリントをするようなワークショップを開催したい!
合計 36,520 円
アイテム | 数量 | 単価 | 価格 | 備考 |
フレーム+版 ミドルサイズ210×210mm | 4 | 5,940円 | 23,760円 | (花あか/花みどり/鳥あか/鳥みどり) 各1セットずつ |
版のみ(ストック用) ミドルサイズ210×210mm | 4 | 1,540円 | 6,160円 | 同上 |
スターターキット (スキージ23cm) | 4 | 1,650円 | 6,600円 | プリントに必要なツールがそろったセット (スキージ,インク,パネル,スプレーのり,ヘラ) 各1個ずつ ※インクの色は選べます |

<ランニングコスト>
Tシャツくんフレームは、スクリーンを何度も張り直しできる、再利用可能なフレームです。
リピート注文する場合はスクリーン版のみを購入し、張替えて使用することができるので、
かかる主なランニングコストは下記のみで経済的。インクは100gで20~30枚プリントできます。
・スクリーン版のみ 1,430 円 ~
・インク100g 748 円 ~
<プリントする素材の選び方>
当社のスターターキットに入っているインクは、初心者の方にも使いやすい水性インクとなっています。
水性インクは、油性インクに比べて溶剤などを必要とせず、水洗いで簡単にお掃除できるためです。
水性インクの適応素材は、綿100%もしくは綿50%以上の綿ポリ混紡素材、紙、木材となります。
まず選ぶなら、トートバッグや靴下、Tシャツなどがおすすめ!
段差があると失敗しやすいシルクスクリーン。まずはマチが少なく、薄手の生地がおすすめ。
また、黒や赤などの濃色生地にはインクが発色しづらいため、白や生成りなどの淡色素材を選びましょう。
薄手でマチのないトートバッグ

靴下

Tシャツ

シルクスクリーンワークショップの流れ&人手
人手もどれくらい必要なのか気になるところ。
<配置イメージ>
まずは、物の配置イメージについて。W150×D90くらいのテーブルを2台横に並べ、
スタッフとお客さんでテーブルを挟んで向かい合うように立つとスムーズです。

<ワークショップの流れ>
次にワークショップでお客様に体験いただく際の流れや必要な人手を簡単に説明します。
時間 : 1人10分程度
スタッフ : 2名
① デザインやプリントするもの、インクの色を選ぶ(約2分)

② プリント位置を決め、インクをのせて刷る(約2分)

③ プリントした作品をドライヤーで乾かす(約2分)
※Tシャツなど洗濯するものはさらに中温でアイロンをあてる

④ 版のお掃除(約3分)
版の裏面を濡らしたウエスでふきとり、最後に乾いたウエスで乾拭きする

ざっくりいうと、上記のような流れになります。スムーズにいけば一人あたり大体10分ほど。
各工程でお客様1人につき2人スタッフが必要となります。
もし、同時に何人かお客様に体験していただく場合は、その分スタッフの人数も必要となります。
当日対応できるスタッフの人数が少ない場合、混み合ってきたら整理券を配布するなど、
一度に体験いただける人数を制限することも考えましょう。
焦るとお客様の作品を汚してしまったり、トラブルのもとに…。最初は余裕をもって!
まずはご相談ください!

今回はシルクスクリーンワークショップのやり方をざっくりと紹介させていただきました。
まったくシルクスクリーンをやったことがない方も、ぜひまずは当社へご相談ください!
ECサイトからワークショップ用に当社の製版サービスをご注文いただいたお客様には、
シルクスクリーンのやり方を一からレクチャーも行っております!(オンラインまたは対面が選べます)
シルクスクリーン製版サービスのご注文はこちらから!
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初めてのシルクスクリーン印刷②〜初心者向けに詳しく解説!シルクスクリーンキット・ロゴスルの入稿方法〜
※「ロゴスル」「ペーパーロゴスル」はリニューアルに伴い販売終了となりました。 >>後継品はこちら 前回の①の記事に続いて、今回は、シルクスクリーンキット・ロゴスルの詳しい注文や入稿データの作成方法についてご説明します。 前回の記事をまだ読んでいない方は「初めてのシルクスクリーン印刷①〜初心者向けに詳しく解説!シルクスクリーンキット・ロゴスルとは〜」を、また、すでにロゴスルを注文して、詳しい印刷手順を知りたい方は次の記事「初めてのシルクスクリーン印刷③〜初心者向けに詳しく解説!シルクスクリーンキット・ロゴスルでの印刷方法〜」に進んでください。 ●目次ステップ1【想いをハセル】ステップ2【思いタツ】 注文する 入稿データの作成方法 手描きでのデータ作成方法 Illustratorでのデータ作成方法 Photoshopでのデータ作成方法 WordやPowerPointでのデータ作成方法 入稿する ステップ1【想いをハセル】 まず、ステップ1、【想いをハセル】では、自分が伝えたいメッセージや表現したい内容、デザインのテーマやコンセプトを明確にすることが大切です。また、そのデザインを着る人や使う人をイメージし、どのような印象を与えたいかについて考えることも重要です。 さらに、デザインを作る際は使用するインクの色や素材にもこだわりたいものです。自分の思いを込めたデザインを制作することで、特別なものとして受け取ってもらえることでしょう。 次に、プリントするアイテムについて考えましょう。どのようなアイテムに印刷するかによって、デザインや色合いを決めることができます。ロゴスルに附属するスクリーンサイズは小さめなので、例えば、Tシャツに印刷したいのであれば、胸や裾、首の後ろなどにつけるワンポイントデザインがおすすめです。 プリントするアイテムやデザインにこだわりを持つことで、自分だけのオリジナルアイテムを作ることができます。そして、何よりも「想いをハセル」という気持ちを大切にし、シルクスクリーン印刷を楽しむことが大切です。 ロゴスルには、基本で選べる8色から1本のインクが附属していますが、印刷するものの素材や、膨らむ発泡インクやキラキラ光るラメインクなど、特別な効果がほしい場合などは、別途インクを購入する必要が出る場合もあります。しかし、もしあなたが初心者の場合は、まずは練習だと思って一番基本となる附属のインクで印刷をしてみてから、異なるインクに挑戦してもいいでしょう。 シルク印刷は版を洗うことで、違う色での印刷や、版を置いておいて後日再び印刷することも可能なので安心してください。 ステップ2【思いタツ】 ここでは、シルクスクリーンキット・ロゴスルを注文→データを作成→入稿するまでの流れを具体的に解説していきます。 まず、シルクスクリーンキット・ロゴスルは、附属のインクを全8色の中から自分好みのカラーを1色選ぶことができます。このときまでに、おおよそのデザインと印刷したいモノ(素材)を決めておいた方が良いでしょう。 注文する シルクスクリーンキット・ロゴスルは、HANDo WEBSHOPで購入可能です。 HANDo WEBSHOPからシルクスクリーンキット・ロゴスルを選んで注文します。 印刷したいモノが、布の場合、通常のロゴスルを、カードやはがきなどの紙の場合は、ペーパーロゴスルを選んで注文しましょう。 ペーパーロゴスルは、紙に印刷するためのセットで、布に印刷するときに必要なスプレーのりとプリント台紙がなくなる代わりに、お好きなインク1個と水彩絵の具のような透明感を出せるクリアインクが付属するセットになります。 >>ロゴスルを見てみる>>ペーパーロゴスルを見てみる ※「ロゴスル」「ペーパーロゴスル」はリニューアルに伴い販売終了となりました。 >>後継品はこちら 入稿データの作成方法 次に、入稿用データを作成します。デザインは、Adobe IllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトを使って作成することができます。 Adobeのソフトなんかもってないよ!っていう方、安心してください。HANDo Web SHOPではPDFによる入稿にも対応しています。ほとんどのPCでほとんどのアプリで「印刷」からPDFへの出力に対応していますから、ご自分のPCで印刷ボタンを押して、PDFを選べれば問題ありません。 では、入稿データの作成方法について詳しくご説明します。 まずは、デザインのイメージを固めましょう。シルクスクリーンキット・ロゴスルには全8色のインクがあり、その中から選んだ1色が付属されますが、もちろん自分で用意したインクを使用することもできます。デザインを作成する際は、インクの色に合わせて配色を決めると良いでしょう。 このときに重要なことは、デザインが白黒で作成されていること! プリントするインクの色が赤でも青でもデザインは白黒で作成をしましょう。グレースケールK100%、もしくはR=0,G=0,B=0で作成してくださいね。 入稿データのサイズ 入稿データのサイズは、製版サイズと同じにする必要があります。 ロゴスルのフレームサイズは120mm×120mmです。必ずここに収まるサイズで作成しましょう。 ※どのデータ作成方法でも共通の注意点 入稿データの作成は、シルクスクリーン印刷において非常に重要な工程です。正しく作成された入稿データは、製版作業において版の汚れやズレを防ぎ、印刷される商品のクオリティを高めます。特に、デザインの色が真っ黒(グレースケールK100%、もしくはR=0,G=0,B=0)でないと版がきれいに作成できません。また、1mm以下の細い線や、1mm以下の隙間は製版後、うまく印刷できません!ここは特に注意してほしいポイントです。 ●手描きでのデータ作成方法 紙に手描きでデザインを描きます。下書きなどは鉛筆で描いてから、ペンなどで線をはっきりとなぞりましょう。 スキャンする。スキャンの際には鉛筆の跡もしっかり消しておきましょう! 手描きのデザインをスキャンしましょう。スキャン時には、解像度を300dpi以上に設定し、ファイル形式はPDFにしましょう。できればモノクロ2階調でスキャンします。 ※手描きの場合はスキャンしてPDFにする(製版できるサイズに注意)ことが必要です。 ※手描きで原稿を作成する場合に注意する点 はっきりとした黒ペンを使用する 手描きで原稿を作成する場合は、1mm以上の黒い油性ペンなど、はっきりとした黒ペンを使用しましょう。また、ベタ面は黒く塗りつぶすようにしましょう。 細すぎる文字や線、カスレに注意する 手描きで原稿を作成する場合、細すぎる文字や線、カスレはうまく製版できない場合があります。そのため、文字や線は太めに描き、カスレないようにしましょう。 スキャン時に注意する 手描きで作成した原稿をデータ化する際には、白黒モード(白黒2階調)でスキャンするようにしましょう。また、紙の色を取りこまないように注意してスキャンします。最後に、PDF形式で保存し、必ず原寸大でのご入稿をお願いします。 以上が手描きで原稿を作成する場合に注意する点です。手描きで作成する場合でも、丁寧に作業をすればスムーズに製版用のデータを作成することができます。 *スマホでスキャンしてPDFにする方法 スキャンアプリをダウンロードする 2階調化機能がついているスキャンアプリをスマートフォンにダウンロードします。おすすめのアプリには「CamScanner」、「ScanPro」、「Adobe Scan」などです。 データをスキャンする スキャンアプリを起動し、スマホのカメラでデータを撮影します。スキャンする際は、データの周りを明るくするためにライトを使うと良いでしょう。 ページを編集する スキャンしたページを確認し、2階調化して、必要に応じて回転やトリミングを行います。 アプリによってはスキャン(撮影)の時に2階調を選ぶ場合もあります。 PDFに保存する 編集が完了したら、PDF形式で保存します。スキャンアプリによっては、保存先をGoogleドライブなどのクラウドストレージに設定することもできます。 以上が、スマホでスキャンしてPDFにする方法です。スマホで手軽にデータを作成できるため、外出先や急いでいるときにも便利です。ただし、スキャンしたデータが、製版用のデータになる場合は注意が必要です。正確なデータを作成するようにしましょう。 ●Illustratorでのデータ作成方法 スクリーン印刷においては、Illustratorでのデータ作成が一般的です。以下に、Illustratorでのデータ作成方法について詳しく解説します。 まず、新規ファイルを作成し、アートボードを設定します。ファイル → 新規で新しいファイルを作成し、サイズや解像度、色モードなどを設定します。その後、アートボードを製版サイズに設定します。AIファイル(Illustrator)はVer.CCです。ダウンロードできるアートボードが製版サイズとなっています。デザインはアートボード内に収めてください。 次に、デザインを作成します。テキストツール、図形ツール、ペンツールなどを使用してデザインを作成します。また、必要に応じて画像を取り込んで加工することもできます。 レイヤーを整理し、必要な要素だけを残すようにします。また、レイヤーの名前をわかりやすくすることも大切です。 アートボード内に収まるようにデザインを調整し、製版サイズ内にデザインが収まるように、必要に応じて縮小や配置の調整を行います。 保存する際はファイル形式を「AIファイル」に設定し、Illustratorで再度編集できるようにしておきます。 ※Illustratorでのデータ作成の注意点 RGBモードので編集がおすすめ Illustratorでは、デフォルトでCMYKモードで作成されますが、スクリーン印刷ではRGBモードで作成することが望ましいです。 色の設定に注意しましょう。 スクリーン印刷では、純粋な黒以外の色が使用される場合が多いため、RGB値をR0,G0,B0にするか、グレースケールに設定しましょう。CMYKに設定すると、網点が現れてしまいます。 テキストデータをアウトライン化しましょう。 スクリーン印刷では、フォントがうまく出力されない場合があるため、テキストデータはアウトライン化してください。また、不要なレイヤーは全て削除してください。 配置画像は「埋め込み」しましょう。 配置画像を使用する場合は、必ず「埋め込み」で挿入してください。リンクされた画像を使用すると、出力時にエラーが生じる可能性があります。 細い線や白抜き部分に注意しましょう。 線幅3pt(実寸1mm)以下の線や白抜き部分は上手く製版できません。 ●Photoshopでのデータ作成方法 新規ファイルを作成し、カンバスサイズを設定します。 ファイル → 新規で新しいファイルを作成し、サイズや解像度、色モードなどを設定します。その後、カンバスサイズを製版サイズに設定します。ダウンロードできるPSDファイル(Photoshop)は、カンバスサイズが製版サイズとなっています。デザインはカンバスサイズ内に収めてください。 デザインを作成します。 ペンツールやブラシツールなどを使用してデザインを作成します。また、必要に応じて画像を取り込んで加工することもできます。 カラーモードを「グレースケール」に設定します。 製版する際に、インクの色を一色にする必要があるため、カラーモードをグレースケールに変更します。 レイヤーを整理します。 デザインのレイヤーを整理し、必要な要素だけを残すようにします。また、レイヤーの名前をわかりやすくすることも大切です。 カンバスサイズ内に収まるようにデザインを調整します。 製版サイズ内にデザインが収まるように、必要に応じて縮小や配置の調整を行います。 ※Photoshopでのデータ作成の注意点 テキストデータをラスタライズする スクリーン印刷では、フォントがうまく出力されない場合があるため、テキストデータはラスタライズしてください。また、不要なレイヤーは全て削除してください。 濃度の薄い部分に注意しましょう スクリーン印刷では、濃度の薄い部分はうまく製版されない場合があります。データを作成する際は、濃淡のあるデータは網点処理またはモノクロ2階調で作成するようにしましょう。 ●WordやPowerPointでのデータ作成方法 WordやPowerPointでのデータ作成方法について解説します。 まず、スキャンした手描きの原稿や画像が必要な場合は挿入します。その後、以下の注意点を守りながらデザインを作成します。 デザインは原稿のサイズに収まるように調整します。 文字の色は黒で設定し、フォントは日本語以外の場合は変換されないため、使用しないでください。 細すぎる文字や線、カスレはうまく製版できません。 白抜き部分は設定せず、必ず黒く塗りつぶします。 デザインが完成したら、以下の手順でPDF形式で保存します。 ファイルタブから「名前を付けて保存」をクリックします。 ファイルの種類を「PDF」に設定します。 「オプション」をクリックし、圧縮方法を「圧縮なし」に設定します。 「標準」をクリックし、印刷品質を「高品質印刷用」に設定します。 「OK」をクリックして保存します。 以上が、WordやPowerPointでのデータ作成の基本的な流れです。スクリーン印刷に適したデータを作成するために、注意点を守りながら作成してください。 ※WordやPowerPointでのデータ作成の注意点 WordやPowerPointなどのオフィスソフトを使用してロゴスル・シルクスクリーンキットの入稿用データを作成する場合は、以下の点に注意してください。 ・文字や図柄は黒一色で作成すること ロゴスル・シルクスクリーンキットでは、印刷に使用するインクが一色であるため、デザインも黒一色で作成する必要があります。 ・PDF形式で保存すること PDF形式で保存することで、データの再利用性が高まります。また、ファイルサイズが小さくなるため、送信やアップロードの際にも便利です。 以上の点に注意して、WordやPowerPointなどのオフィスソフトで入稿用データを作成してください。ただし、デザイン性や印刷品質を考慮すると、IllustratorやPhotoshopなどの専門的なデザインソフトを使用することをおすすめします。 入稿する データを作成したら、ロゴスルのサイトから入稿するためのアカウントを作成し、データをアップロードしてください。スタッフが入稿データを確認し、製版済みのスクリーンと必要なセットをあなたの元に送付します。 データ名にご注文者のお名前をご記入し、PDF形式で保存してください。 例)「半戸 刷子_入稿データ.pdf」など 件名に「製版データ入稿」、本文に以下の情報を記載してください。 ・お名前 ・ご注文番号 ・ダウンロードURL データの圧縮は必ずzipファイルにてお送りください。7zファイルや、その他の圧縮方式は確認できません。 データの送信は「ギガファイル便」などの無料サーバーにアップロードして、以下内容を添えて hf.info@horizon.co.jp までご連絡ください。 ※必ずご登録いただいたメールアドレスからお送りください。 ●「ギガファイル便」とは 「ギガファイル便」とは、大容量のファイルをインターネット経由でやりとりするためのサービスです。無料で利用でき、ファイルの送信先のメールアドレスを指定するだけで、最大2GBまでのファイルを送信できます。また、ファイルを受け取った相手は、URLをクリックするだけでダウンロードが可能です。セキュリティ面についても、ファイルにパスワードを設定することができるため、安心してファイルのやりとりができます。 ロゴスルの入稿期限は、ご注文から2週間以内です。ご注文から2週間を過ぎてしまうとご注文はキャンセルとなりますのでご注意ください。 以上が、シルクスクリーンキット・ロゴスルを注文してからデータを入稿するまでの流れとなります。注意点に留意しながらデータ作成と入稿を行えば、あとはプロの手でシルクスクリーン用の版が製版されて届きますので、簡単に思い通りのものつくりをすることができます。 次回はいよいよ、印刷編です!実際にシルクスクリーン印刷を行う手順をもう一度おさらいしましょう!
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シルクスクリーンのメッシュはこう選ぶ!~120 80 60メッシュの違いと選び方~
シルクスクリーン メッシュの選び方 シルクスクリーンで悩んでしまうのが「メッシュ」。120メッシュ、80メッシュ、60メッシュ…しかも230メッシュなんてものもあるの?それって一体なにが違うの?どう選べばいいの?という方も多くいるであろうメッシュ選び問題。今回はメッシュの選び方を、プリントの仕上がりの違いを比較しながらご紹介していきたいと思います! シルクスクリーンの「メッシュ」って何? シルクスクリーン印刷は孔版印刷の一種で、文字通り「孔(あな)」にインクを通して印刷する方法です。その孔が開いたメッシュ状の布のことをスクリーンと言います。そして、そのメッシュにもそれぞれ目の粗いもの、細かいものがあり、1インチの中に何本の糸で織られているかを示した数値がメッシュ数となっています。 つまり、120メッシュとは「1インチの中に120本の糸が織られている」ということ。当然糸が少なければ少ないほどメッシュの目は粗く(スカスカ)なりますので数字が大きいほど目が細かく、小さいほど目が粗いということになります。 120・80・60メッシュを並べて見てみると… 120メッシュ/80メッシュ/60メッシュ さらに拡大してみると…? 120メッシュ/80メッシュ/60メッシュ ここまで拡大してみると一目瞭然ですね!60メッシュは明らかに網の目が粗いのがくっきり見えます。実はこれ触ってみても明らかに違うんです。120メッシュよりも60メッシュのほうがザラザラしていて分厚い!みなさんもぜひ触って違いを感じてみてくださいね! 実際にプリントしてみる! 今回の実験では以下のものたちを使用してみたいと思います。・業務用スキージ・Tシャツくんシルクスクリーンインク リッチ 濃色生地に発色させやすい業務用スキージ、そして同じく濃色生地に発色しやすい「リッチ」の白色で、どれほど発色に違いが出るのかを比較していきたいと思います! 標準の120メッシュでプリント シルクスクリーンインク リッチ しろ 120メッシュでプリント 濃色生地への発色も良し、文字もくっきり綺麗にプリントできています。メッシュっぽさ(線がガタガタした感じ)もなく良い感じ! 80メッシュでプリント シルクスクリーンインク リッチ しろ 80メッシュでプリント 網目が粗くなった分たくさんインクも落ちるのか、発色は120メッシュよりも良さげ◎ただ、文字が少しガタガタしているような…ぼやけているような… 一番粗い!60メッシュでプリント シルクスクリーンインク リッチ しろ 60メッシュでプリント おお…これはかなり高発色になりました。ただ、インクはたくさん落ちているけれど、文字がかなりつぶれ気味に…網目が粗い分、細い文字を鮮明に表現するのは難しそうです。 120・80・60メッシュでのプリントの仕上がりをまとめて比較 シルクスクリーンインク リッチ しろ 120 80 60メッシュでプリントしたものを比較 左から順に、120、80、60メッシュ。こうして並べて見るとよくわかりますね。目が粗く(インクが落ちる孔が大きく)なるとインクがたくさん落ちて高発色になるけれど、目が粗い分細かい文字などは影響を受け、ギザギザ、ガタガタとメッシュっぽさが目立つ、という結果に。 結局どれがおすすめ? シルクスクリーン 120 80 60メッシュの違いと選び方 特別な理由がない限りは標準の「120メッシュ」がおすすめ!今回のように濃色生地にきれいに発色させたいときなどは80メッシュなどを使用してみるのも良いでしょう。ラメの入ったきん・ぎんインクも120メッシュよりは80メッシュのほうが目詰まりしにくく、ストレスなくプリントすることができますよ◎文字や線などがないベタのデザイン、また、シルクスクリーンもだいぶ慣れてきた!という方は60メッシュにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。 230メッシュって何用なの? Tシャツくんにはもうひとつ、「230メッシュ」というスクリーンがあります。そんなに細かいスクリーンがあるなら、細い線や細かいデザインはそれがいいじゃん!と思うかもしれませんが、230メッシュは水性インクで使用することができません。これは完全にかなりの上級者向けで、たとえば油性インクで金属に刷りたい、など、少しの滲みや網目も目立ってしまうような場合に有効。布印刷に230メッシュが使われることはめったになく、完全に業務用のスクリーンと考えていただければと思います。 メッシュの選び方まとめ 120メッシュ薄いな…60メッシュめちゃくちゃ濃いな!…となるかと思いましたが、120メッシュなかなかイケてるじゃん?という結果に。Tシャツくんインク「リッチ」、なかなかやるのでは?