シルクスクリーンの版は網目状に折られたシートになっています。
メッシュ(M)の数字が大きくなればなるほど、この網目が細かくなっていきます。
120 メッシュ(M)は繊細なデザインもシャープに仕上がり、70 メッシュ(M)は網目が大きくインクの落ちる量が多いので、ベタのデザインが綺麗に出ます。
それぞれ長所がありますので、印刷するものの素材や使用するインクによって使い分けることが大切です。
製版サービスのスクリーンは、デザインデータの黒の部分のみ、熱で穴を開ける方法で作られています。そのため、製版後にメッシュの網目に穴を開けたときに出るカスが少し残ります。
クリーナーあり(+110 円)を選ぶと、このカスを取り除いた状態でお送りします。
製版の選び方早見表(水性リッチインク使用の場合)
【水性リッチインク ぶらうん × 厚紙】
クリーナーありの方がベタ・線ともにしっかりと色がのりました。
ただ、70Mは少しべたつくくらいインクがのってしまうため、120Mのクリーナーありをおすすめします。
【水性リッチインク ぶらうん × 白 T シャツ】
クリーナーなしでも印刷のクオリティはそこまで悪くないですが、連続で印刷するとクリーナーなしの方が早く目詰まりしてしまいました。
作業性を考えるとクリーナーありの方が安心です。
【水性リッチインク しろ × 黒 T シャツ】
黒など濃色生地への印刷はしっかりとインクを落として発色させることが重要のため、ク リーナーありがおすすめです。70M と 120M はデザインによって変えましょう。
【厚手で目の荒いトートバッグ】
どちらも細かすぎる文字や線はうまく印刷できませんでした。 厚手で目の粗い生地はインクがのりにくいため、しっかりとインクを落として発色させる ことが重要です。70M、120M ともにクリーナーありがおすすめです。ベタ面が大きい図柄 の場合は 70M がおすすめです。
【おまけ:金インク(ラメなど粒子の粗いインク)×白 T シャツ】
粒子の大きいラメが入った金色のインクを使って実験してみました!
金インクなど粒子の大きいインクを使う場合は、70M クリーナーありがおすすめです!